泥湯温泉(どろゆおんせん)

【交通】
 車:東北自動車道一関ICより国道342号線を秋田県方面へ進み
    小安峡温泉方面へ県道を左折、国道398号線に当たったら右折し
    案内看板に従って泥湯方面へ県道を左折。ICからは約80〜90KM。
    もしくは湯沢横手道路湯沢ICより国道398号線を皆瀬村方面へ進み
    やはり案内看板に従って右折する。こちらの場合はICより約40KM。
    宿が3軒だけだが、駐車スペースは問題なし。

    マピオンでの周辺地図     

【共同浴場】
 なし。4軒の宿で、立ち寄り入浴を受け付けている。

【宿泊施設】
 宿が4軒。

 @奥山旅館
    秋田県湯沢市高松泥湯沢25   0183-79-3021
    立ち寄り入浴時間 8:00〜17:00 500円
 @豊明館
    秋田県湯沢市高松泥湯沢25   0183-79-2362
    立ち寄り入浴時間 7:00〜17:00 300円
 @小椋旅館
    秋田県湯沢市高松泥湯25 0183-79-3035
    立ち寄り入浴時間 10:00〜15:00 300円
 @民宿 中山荘
    秋田県湯沢市高松泥湯   0183-79-2188
    立ち寄り入浴時間 10:00〜15:00 300円
    宿の裏に「天狗の湯」という露天風呂がある。

 湯沢市観光ホームページ(泥湯だけでなく周辺の話題もあります)

【泉質等】
 酸性硫化水素泉、単純温泉など。源泉温度は66〜97度。
 源泉は川原ノ湯、山ノ湯、滝ノ湯がある。
 

【効能】
 高血圧、動脈硬化、神経痛、リウマチなど。
 飲用によって糖尿病、胃腸障害、便秘などに効果があるといわれる。

【湯でたこの入った風呂】
 「奥山旅館」はいくつも浴室があり、混浴内湯(女性時間、男性時間あり)、
 混浴露天(女性時間、男性時間あり)、混浴露天にそのまま行ける男女別の風呂、
 男女別露天がある。
 男女別露天は大変広く、白濁したお湯でゆったりと入ることが出来るが屋根は一部。
 混浴露天は木の浴槽が2つで、屋根がついているので雨でも雪でもOK。
 混浴内湯は石造りの浴槽。


 噴出す源泉の様子が泥を含んでいるように見えたので泥湯。
 九州の明礬温泉のように、浴槽の底に泥が堆積しているお湯ではありません。
 天狗が、透明なお湯に入浴して恥ずかしがる若い女性のために
 お湯を泥を混ぜたように濁らせたという、微笑ましい伝説があります。
 ここは古くからの湯治場で、昔は馬に鍋釜積んで湯治客がやってきたとか。
 今でこそインフラが整備されていますが、昔この山奥まで来るのは
 本当に大変だったことでしょう。


 車を停めてドアを開けると、硫黄の匂いが鼻をつきます。
 宿が3軒と簡素な売店、観光用の足湯、離れになっているお風呂などのほかは
 本当に何もありません。それらの人工の建築物のすぐ後には
 むき出しになった岩石と、その間から噴出す温泉の蒸気。
 ミニ地獄谷、といった感じの光景です。


混浴の内湯 女性用内湯 露天風呂 男性用内湯

「奥山旅館」のお風呂は上記のとおり沢山あります。
混浴もありますが、男性時間、女性時間がきっちりととってあるので混浴が苦手な人でも大丈夫。
私の訪れた日は雨だったのですが、屋根つきなのでお湯の温度が下がることもなくゆったりできました。
この混浴露天は加水調節しているためか半透明のお湯。
露天に続く内湯は白濁した硫黄泉という感じのお湯でお風呂によって微妙に泉質が異なるようです。
でもどこもトロリとした感じのあるお湯で、肌にまとわりつくようなしっとりした感じを残します。
男女別露天のお湯は本当に真っ白。他のお風呂よりはぬるめで
雨だと屋根が無いのでお湯の温度が更に下がってしまうのかも。
でもその雨のためか私が入った時は誰もいなくてあの広いお風呂を独占できて嬉しかったです。
泳ぎたくなるような大きなお風呂。
冬場の写真を見ると、雪の白さとライトアップされたお湯の白さがなんともいえずいい感じにマッチして、素晴らしい光景です。
雪の降る中、あのお湯に浸かることが出来たら本当に気持ちいいんだろうなあ。



他の宿のお風呂も入ってみたかったのですが
すごく沢山お客さんが居たみたいでしたので遠慮しました。
「奥山旅館」もお客さんは沢山いましたが、お風呂の数が多い分
分散されてそれ程の混雑になってはいなかったです。
それほど多くの観光客が来るということなのですが(私もそうだし)
観光地とはいえ不思議なところです。
観光客向けに露天を造ったり、足湯を造ったり、一応売店もあったりしますがそれ以外は手付かずなんですよ。
最初に書いたとおり、岩むき出しだったりするわけです。
でも人間の利用する場所は、本当にきちんと整備してある。
そのギャップがなんともたまりません。
これで全部近代的になってしまったら、それはそれでつまらないでしょう。
この中途半端さが不思議な感じを醸し出しているんでしょうね。
近くには川原毛地獄などの見所もあり、温泉だけでなく観光的にも十分楽しめるところだと思います。

 

2005年12月の事故について
この泥湯温泉で、硫化水素ガス中毒によって、一家4人が亡くなるという、痛ましい事故がありました。
このあたりはガスの噴出があちこちでみられます。
私が行ったのは夏場だけですが、車を降りた途端、硫黄の匂いを強く感じました。
夏場は雪がないので、空中に拡散されていくのでしょう。
ニュースによると、ガスで雪が解けた窪みに落ちてしまった玩具を取ろうとして、亡くなってしまったとか。
硫化水素ガスの中毒というだけでなく、ガスによって酸素が押し出された空間は、
完全に酸欠の状態になっていたと思われます。酸欠は、ほぼ即死に近いので、救命できなかったのでしょう。

泥湯では以前にも宿の中に硫化水素ガスが入り込むことがあった宿では、窓の密閉を高めたり、
大型の空気清浄機を置くなどして、その都度対処してきたそうです。
泥湯温泉はところどころ立ち入り禁止の場所があり、そこにはロープが張られていました。
しかしこの大雪で、その境界線があいまいになっていたのか、禁止区域以外でガスが噴出していたのか。
どちらにしても、本当につらい事故でした。ご冥福をお祈りいたします。

さて、このようにガスが噴出している温泉地は、他にも沢山あります。
万座温泉への道では、絶対に立ち止まったり停車してはいけない区間があったりしますし。
自然の中の温泉は本当に気持ちのいいものですが、時に自然は牙をむいて人間に襲いかかります。
この不幸な事故を繰り返さないために、利用する側も十分に注意していきたいものだと思います。

 

【最終訪問】
 2003年9月

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