駒の湯温泉(こまのゆおんせん)

【交通】
 車:関越自動車道小出ICより国道352号線を湯之谷村方面へ進む。
    途中道が分かれるが栃尾又温泉のほうへは進まずにもう少し走ると
    案内看板が出てくるので、その通りに進む。最後はすこしダート道。

    マピオンでの周辺地図

【共同浴場】
 なし。1軒宿「駒の湯山荘」で立ち寄り入浴が出来る。詳細下記。

 湯之谷村公式サイト

【宿泊施設】
 1軒宿「駒の湯山荘」

 @駒の湯山荘
    新潟県北魚沼郡湯之谷村駒の湯
    営業期間連絡先090-2560-0305(衛星電話。携帯の圏外)
    営業期間外連絡先02579-5-2126
    1泊2食10000円くらい
    立ち寄り入浴時間 8:00〜17:00 500円(宿泊客とは別の浴舎)
    冬季休業(11月中旬〜4月中旬が目安だが、雪によって前後するので、必ず確認)

【泉質等】
 アルカリ性単純泉。源泉温度33度。入浴していると体中に細かい気泡が付着する。
 無色透明、無味無臭。口に含むと、微かに硫黄が匂う。

【効能】
 消化器病、胃腸病、冷え性、関節痛、腰痛など。

【風呂の様子】
 立ち寄り入浴者用の風呂は混浴の内湯と、女性用の小さな浴室で、宿泊棟とは別の建物。
 これには宿泊者も入浴できる。
 宿泊者専用の風呂は川沿いの混浴露天が1つ、男女別の内湯が各1、
 広めの貸しきり露天が1つある。
 いずれも源泉そのままの30度くらいの浴槽と、40度くらいの沸かし湯がある。
 沸かし湯のほうはかなり浴槽が小さく、メインは源泉風呂という感じ。
 混浴が苦手な人のために紺色の大きな布が用意してあり
 それを巻いて入ってよいので女性でも安心。外来用の浴舎には布はない。


越後の駒の湯は、私の最も愛する温泉の一つです。
ここのお湯の大きな特徴は、とにかくぬるいこと。源泉温度は33度です。
このぬるいお湯と加温したお湯に交互に浸かり、1時間以上過ごすのが駒の湯流。
お湯もさることながら、周囲の環境も素晴らしく、本当に浮世を忘れられる場所です。
左は宿の玄関、右はその横に建つ外来入浴用の建物です。

 

駒の湯のお風呂で最も有名なのが、川沿いの混浴風呂。
宿から1分ほど歩いた場所にあります。
脱衣所は男女別に分かれています。

 

お風呂は結構大きく、5〜6人は入れる大きさ。
手前の大きな浴槽が源泉槽、奥の小さな浴槽が加熱槽です。
浴槽横に渡した太い塩ビのパイプにいくつもの穴が開けられており、
そこから勢いよく源泉が注がれています。

 

その湯量たるや、ものすごいものです。
どのくらいすごいかというと、このオーバーフローを見てください!
あの大きさの浴槽に、これだけあふれ出す量のお湯が注がれているのです。
このぬるいお湯にゆっくりと浸かって、体が冷えたら加熱槽に入る。
これを延々繰り返し、なんと10時間以上浸かっていた人もいるとか。
源泉槽では細かい泡が全身に付着し、これが保温の役割を果たします。

 

お風呂の最後は源泉槽で〆て欲しい、とご主人の弁。
最後に源泉槽に浸かると、出た後少々肌寒く感じますが、
時間がたつと体が芯まで温まっているのがわかります。
ポカポカが長時間持続しますので、湯冷めすることがありません。

川沿いで景観も抜群。
夜になるとランプがともされ、雰囲気も満点です。

 

この露天は混浴。
でも、女性は専用のバスローブを着用して入ることが出来ます。
露天への降り口にこのように置かれており、無料。1人1枚。
洗濯機で脱水して、繰り返し使用しましょう。
絶対に透けない色なので、安心してお入りください。

 

こちらは内風呂です。左が女湯、右が男湯。
加熱槽と源泉槽があるのは、露天と一緒です。
ここも夜はランプの灯りだけになり、とてもいい雰囲気です。
体を洗ったりすることは露天では出来ないので、こちらで。

 

内湯や露天から流れていくお湯が、まるで滝のようです。
この写真だと少々迫力不足ですが、実際に見ると
湯量の多さを実感できます。

 

こちらは貸切の露天風呂。2箇所あり、こちらは広いほう。
脱衣スペースがかなり広く、ゆったりとした造りになっています。
左の写真が浴槽なのですが、写真が赤いのは、天井が赤いシートだからです。
3〜4人は入れるくらいの大きな浴槽、この脱衣所。
なんとも贅沢な貸切です。

 

湯出口の様子です。これだけの量のお湯が、延々と注がれ続けます。
特に味はないものの、口に含むと硫黄の香りを微かに感じます。
全ての加熱槽に使われているのも温泉を加熱したもので、
こちらのほうが匂いは強い。
とにかく湯量が多いので、宿のあちこちに温泉が使われています。

 

こちらは小さいほうの貸切風呂。
小さいとはいっても、浴槽の大きさはそれ程変わりません。
脱衣スペースの広さの違いが大きいので、入れる人数は同じくらいです。

 

上記のお風呂は、宿泊者専用のお風呂です。
外来入浴者は、利用することが出来ません。
でもご心配なく!外来入浴用の浴場も、本当にすごい!
これは混浴浴場の写真ですが、見てください、この湯量!
噴泉塔のように勢いよく噴出し、それがすごいオーバーフローとなって、流れている。
まさに怒涛の掛流し。圧倒される迫力です。

 

女性専用風呂は小さく、2人入って一杯です。
しかし、その大きさの浴槽に、これだけの源泉噴射。
何故にここまで、というくらいの、とんでもない量を注いでいます。
このお風呂は浴槽に比べて流入量が多いので、一番源泉の温度に近い。
常にすごい量のお湯が溢れ、本当に気持ちがいいのです。
個人的には、外来入浴棟のお風呂が一番気に入りました。

 

この食器は、この地方で昔から使われていた漆器だそうです。
岩魚の塩焼きや、熟鮨、うさぎの煮物などが並びます。
山奥のこの地方では海の蛋白質もなく、鹿などの大きな動物も獲れず、
うさぎは貴重な蛋白源だったそうです。
そして彩りの少ない副菜が多かったため、器の赤色がご馳走の一つだったと。
そんな昔からの伝統を生かして、食事に表しているのだそうです。

 

冬場は雪で閉ざされるため、夏場だけの営業のランプの宿。
山奥の鄙びた雰囲気を保ちながら、食事や食器に工夫を凝らしたり、
バスローブの貸出しや、貸切風呂の設置など、努力がとても伝わってくる宿です。
お湯もいいし湯量などもすごいですが、それに甘えきってしまうことのない姿勢が、
さらにこの宿を快適なものにしていると感じます。
これからも自分は何度もここに来るんだろうな、と帰り際に思いました。
そう思わせてくれるお湯と宿。山奥ですが、わざわざ来てみて、損のない温泉です。

 

【最終訪問】
 2006年6月

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