灰沢鉱泉(はいざわこうせん)

【交通手段】
 車:中央自動車道伊那ICより県道を経由し国道19号線に出て南下、
    途中県道に折れて細い道を走る。駐車スペースは数台分あり。
    ICより約50KMくらい。

    マピオンでの周辺地図   

【共同浴場】
 なし。1軒宿「灰沢鉱泉」で立ち寄り入浴が出来る。

【宿泊施設】
 1軒宿「灰沢鉱泉」

 @灰沢鉱泉
    長野県木曽郡上松町大字小川5560  0264-52-3287
    立ち寄り入浴時間 10:00〜15:00 500円

【泉質等】
 含二酸化炭素・鉄−カルシウム・ナトリウム・マグネシウム−炭酸水素塩泉。
 いかにも鉄泉という感じの赤いお湯。浴槽のふちにも成分の堆積が見られる。
 キシキシした肌触り。沸かし湯だが、とにかくよく温まる。

【効能】
 創傷、火傷、リウマチ、アトピー、婦人病、貧血、糖尿病など。

【風呂】
 男女別の内湯各1、露天混浴1。温泉は内湯のみ、露天は真湯。
 シャワーなども完備。浴槽にはカバーがかぶせてある。


 山道をどんどん進んでいくとその突き当たりにある宿です。
 すごく山奥という感じですが、そのすぐとなりに普通の民家があるのが不思議な感じです。
 宿の前の小さな川にかかっている橋をわたると宿の玄関なのですが
 私が訪れたのは真冬で、なんとその川が一部凍っていました。
 流れもそれ程ゆるいわけではないのですが、表面に氷がはっているのを見て
 本当に木曾の寒さを実感しました。

 

 玄関で声をかけ、でてきてくれたおばさんにお風呂に入りたい旨伝えると
 「少々お待ちください」と囲炉裏のある場所に通されました。
 部屋ではなく、きれいに磨かれた廊下の片隅に囲炉裏があるのです。
 そのすぐ横には、無垢材で作られた本当の「木馬」が2つありました。
 昔はこういうものは普通だったのですが、今では貴重なものになってしまいましたね。
 このあたりは林業が盛んなので、本当の材木で出来たものは多いのでしょう。

 

 待つこと10分あまり、「どうぞ」と声がかかりました。
 なぜ待たされたのか?それは脱衣所に入ってすぐにわかりました。
 脱衣所をストーブで温めてくれていたのです。
 冬の信州はとにかく寒い。ストーブががんがんたかれていても
 それでも寒いのです。軒先にはツララが下がっていましたが
 本当に凍りつく寒さです。

 

 ふたを取ると、浴槽に満たされた真っ赤なお湯。
 浴槽のふちにこびりついた茶色い温泉成分に思わず笑顔が出ます。
 源泉は鉱泉で冷たいのでボイラーで沸かしています。
 ちょうど良い温度の温泉に体を沈めてお風呂の中で体をこすると
 キシキシした鉄泉独特の肌触りが楽しめます。
 体が冷え切っているので延々と入っていました。
 それでも10分もすると頭皮からじんわりと汗がにじみ出てくるのを感じます。
 鉄泉は良く温まるお湯なのですが、ゆっくりと入ったおかげで
 本当に体の芯まで温まりました。

 

 ←この写真をみれば、お湯の赤さや成分の濃さがわかるでしょうか。

  露天は真湯でした。でも気持ちよく入れました。混浴です。→

 

 ぽかぽかになったところで湯冷めしないように沢山着込み
 再び寒い外に出ました。いつの間にか雪がちらついています。
 自分の白い息や長く垂れ下がったツララ、凍りついた川、うっすらと白く見える山。
 私は寒いのがなによりも苦手ですが、やはり冬景色というのは美しいと感じます。
 もちろんそれぞれの季節の美しさというのはあると思いますが
 ある特定の季節に映える風景というのが確実に存在します。
 木曾は冬が似合う地方なのではないかと、私には感じられました。
 夏にまた来てみて、景色の見え方の違いを感じられたら面白い。
 今度は夏に来てみようと思います。

【最終訪問】
 2004年1月

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