花山温泉 (はなやまおんせん)

【交通】
 車:阪和自動車道和歌山ICより国道24号線を南下、花山交差点を左折すぐ。
    交差点のところに看板がある。駐車場は宿の横にあり。

     マピオンでの周辺地図  

【共同浴場】
 なし。

【宿泊施設】
 1軒宿「花山温泉」

 @花山温泉
   和歌山市鳴神574   073−471−3277
   立ち寄り入浴時間 8:00〜23:00 1000円(17:00〜は600円)

【泉質等】
 含二酸化炭素・鉄・カルシウムマグネシウム塩化物炭酸水素塩泉。
 源泉は湧出時無色透明だが、鉄を含有するため酸素に触れると赤く変色する。
 湯船には濃いオレンジ色のお湯が満たされており、浴槽や手すりには温泉成分が厚く付着している。
 廊下に源泉が噴出する様子を見ることの出来る透明なパイプがありそのすぐそばに飲泉所がある。
 渋くて苦くて鉄くさくて、たまらない味。

【効能】
 リウマチ、神経痛、火傷、不妊症、高血圧、皮膚炎、アトピーなど。
 飲用にて便秘、貧血、胃炎など。

【風呂】
 男女別の大浴場、露天付き。
 大浴場は加熱温泉浴槽1つ、源泉温泉浴槽1つ。露天は加熱。他は真湯。
 加熱浴槽は10人以上入れる大きさ、源泉浴槽は4〜5人くらい。
 タイル張り、きれいに保たれている。シャワーやカランなどの設備も充実。


 和歌山市の中心地、和歌山駅からもすぐ近くというすごい立地条件の温泉。
 和歌山県といえば温泉の宝庫なのですが、あまりにも有名な白浜温泉や
 那智勝浦温泉の影に隠れてしまって、知名度は今ひとつですが、ここはすごい温泉です。
 なにがすごいって、お湯がすごいんです。
 こんな都市のど真ん中にこんな温泉があるということが、またすごいと思います。

 

 フロントで料金を払って男女別の大浴場への廊下に足を踏み入れると
 源泉が噴出してくる様子が見える、樹脂製の透明なパイプが壁に張り付いています。
 斜めに設置されたパイプの中を透明な源泉が音を立てて移動していくさまは迫力です。
 そのすぐ横には飲泉所があります。蛇口を開けると源泉が出てくるのですが、
 これがまたすごい味。泉質は含二酸化炭素・鉄・カルシウムマグネシウム塩化物炭酸水素塩泉。
 見ただけで成分の濃そうな感じがしますが、実際濃い。鉄の錆くさい感じと炭酸の渋み、
 それらに他の成分の味が混ざって、口に入れた瞬間に顔をしかめてしまうほどです。

 

 味はそんな感じなのですが、浴室に行ってまたびっくり。浴室は男女別の大浴場と
 それに付属している小さな露天風呂なのですが、露天と、2つの湯船が温泉です。
 ここは実は温泉とはいっても温度は低く、源泉温度は27度。その源泉がそのまま注がれている湯船が1つ、
 丁度良い温度に沸かしたお湯が注がれている湯船が1つ。露天は沸かしてあります。
 オレンジ色の見るからに濃いお湯。濁っていて、水面より10cm下が見えるかどうか。
 浴槽全体や手すりにも温泉成分が厚くこびりつき、オレンジ色になっています。

 

 この浴場は10年ほど前に改装したばかりだということですが、たった10年で
 ここまで温泉成分が付着してしまうものなのかと、感嘆しました。
 しかも毎月1度、グラインダーなどで温泉成分を削り落としているのです。それでもこんなに。
 その様子はNHK「ふだん着の温泉」の花山温泉の項にありますので、ご覧下さい。
 お湯は含鉄泉特有の、キシキシとした肌触り。沸かし湯のほうでじんわりと汗が出てくるまで
 温まった後、冷たい源泉に入る、というのを繰り返すように、壁にかかれていましたが
 その通りにしているとのぼせず、それでいて体は芯まで温まります。
 そして長く入っていることができる。
 まさにパンフレットに書いてあるように「思わず長湯の大浴場」です。
このコテコテの温泉成分を見よ

 

 ここに来る前、奈良県の某温泉の共同浴場の管理人さんと湯上りにお話したのですが
 その人も花山温泉のことはご存じなかったです。
 ましてや私のような関東の人間は全く知らない人が殆どだと言い切ってよいでしょう。
 知名度の点ではそれほどでもないですが歴史は大変古く、1200年前に湧き出した鉱泉だという記録があるそうです。
 その後地質の変化か何かで自然湧出が止まってしまったらしいのですが
 昭和40年にボーリングしたところ500Mのあたりで突然湧出したそうです。
 以来ずっとこんこんと湧き続けています。
 私のような観光客よりも、近所から入りに来ているお客のほうが多いように思います。
 とにかく浴室は人でいっぱい。大変にぎわっています。
 休憩所などもあるので、ここで1日ゆっくり過ごすのでしょう。
 確かにこんなに良いお湯なら1日かけてゆっくり入りたくもなります。
 和歌山県の中では、ちょっと珍しいタイプのお湯。
 お近くにお寄りの際は是非試しに入ってみてください。

【最終訪問】
 2003年3月

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