幌加温泉(ほろかおんせん)

   【交通】
    車:帯広市内から国道241号、273号線を糠平方面へ北上していくと、看板が出ている。
       最後は多少細い道になるが、冬季以外は普通車で十分いける。駐車スペースもあり。
       帯広市内からは約75KM。特に目立った悪路はない。

       マピオンでの周辺地図

   【共同浴場】
    なし。宿が2軒あるので、そこで立ち寄り湯が出来る。下記参照。

   【宿泊施設】
    2軒「湯元 鹿の谷」「ホロカ温泉」

    @湯元 鹿の谷
      北海道河東郡上士幌町幌加   01564-4-2163
      立ち寄り入浴時間 8:00〜21:00 500円  不定休
      宿泊は素泊まりのみで2000円〜4000円くらい
    @ホロカ温泉
      北海道河東郡上士幌町幌加   01564-4-2167
      立ち寄り入浴時間 8:30〜16:00 300円 年中無休
      1泊2食つきで5900円〜8000円くらい

   【泉質等】
    「湯元 鹿の谷」は硫黄泉・カルシウム泉・鉄鉱泉・ナトリウム泉。本当にこう書いてあった。
    いわゆる温泉分析表と言われるものではなく、普通に書いて壁に貼ってあったもの。
    効能書きがなくとも疑いようの無い温泉で、丁度良い温度の無色透明無味無臭のお湯が静かに掛流し。

    「ホロカ温泉」は含ホウ酸含重曹食塩泉。源泉温度は55度。
    しかしお湯は2種類あるようで、硫黄泉と書かれている浴槽のお湯はやはり硫黄の匂いがして
    白い湯の花が細かく舞っているのが見えた。
    食塩泉のほうは無色透明で匂いは無いが、苦味と塩味の混じったなんとも言えない味。
    どちらもツルツル感がつよく、源泉そのままなのでとても熱い。

   【効能】
    神経痛、リウマチ、創傷、慢性婦人病など。

   【風呂の様子】
    「湯元 鹿の谷」は、女性用内湯1つと混浴内湯1つ、混浴露天1つ。
    コンクリート造りの浴室で、浴槽のふちに石膏のような温泉成分が付着している。
    浴槽の底は、砂のようなざらざらした感触がある。
    混浴露天は渓谷の景色が素晴らしく、お湯だけでなく景色を目的に行っても良いくらい。
    女性用内湯の窓からも、同じような景色が楽しめる。
    ただし渓谷はとても深いので、高い場所が苦手な人には怖いかもしれない。

    「ホロカ温泉」は男女別の内湯各1と、混浴露天が1つ。
    女性用内湯には食塩泉のみが引かれているが、男性用浴室は硫黄泉と食塩泉。打たせ湯もある。
    ここはとにかく男性浴室が見もの。コテコテにこびりついた温泉成分は一見の価値あり。
    女性はすいている時間を狙って、宿の人にお願いして見せてもらいましょう。


 静かな山奥の温泉、幌加温泉。
 宿がたった2軒の温泉地なのですが、それなりの知名度があるようです。
 開放感溢れる露天風呂とお湯、そして周囲の環境が魅力のようです。
 早速行ってみました。が、その日「湯元 鹿の谷」はお休みでした。
 後日出なおして、念願かなって入浴してきました。

 

こちらは混浴の内湯です。男性専用の内湯というのは無くて、女性用と混浴だけです。
左側に見える衝立は、一応混浴しやすいように設置してあるのでしょうか。
3つ並んだ浴槽は、なんとそれぞれ違うお湯でした。
最初は温度が違う?と思ったのですが、どうもお湯も違うようです。
廊下に貼ってあった泉質の羅列は、このことでしょうか。
どれも熱めではありますが、さっぱりした感じの良いお湯でありました。

 

 こちらが混浴露天です。
 崖っぷちに造られていて、目の前の深い谷と山と、その向こうに広がる青い空を眺めながらの
 壮大な気分になれるお風呂です。
 とてもきれいに掃除されていて、透明なお湯が光に映えます。
 お湯だけでなく景色をも堪能できる、噂にたがわぬ爽快な露天でした。

 

さてもう1軒の宿、「ホロカ温泉」です。「鹿の谷」のすぐ近く。
なんとなくレトロだけどモダンと思わせる外観です。
田舎の、生徒数の少ない学校のようにも見えます。
オルガンの音や生徒の合唱が聞こえてきても違和感がないような。
そんな感じに見えませんか?

 

 こちらは女性浴室です。きれいなお湯が静かに溢れています。
 無色透明のお湯ですが成分はそれなりに濃いらしく
 浴槽のふちには温泉成分が付着して、表面が滑らかになっていました。
 温度も熱めで、とにかく保温力が強い。
 いつまでも体がポカポカします。

 

 しかしホロカ温泉のすごさは、この男性浴室で思い知らされます。
 すごいでしょう、この浴室!この成分堆積!
 まるで鍾乳洞のようにすら見える浴室の床、たまりません。
 この千枚田の上を、浴槽から溢れたお湯が流れていきます。
 なんとも言えない静かな迫力を感じました。
 左の写真は打たせ湯の浴槽なのですが
 お湯が飛び散るから、こんなに成分が成長したのでしょうか。

 

 左は女性浴室と同じお湯、食塩泉です。小さめの浴槽で、男性浴室の片隅にあります。
 右は硫黄泉と書かれていました。
 結構大きな浴槽で、白い湯の花が舞っているのが見えます。微かに硫黄の匂い。
 どちらのお湯も大変いいお湯で、しかも浴室がこの状態ですから
 湯でたこ、心から大満足でした。
 平日の午前中で他に誰もいなかったので、このお湯を独占してゆったり出来ました。

 

おそらく冬場はとても厳しい地域に違いありません。
人里離れた山奥という表現がぴったりのところなのです。
しかしお湯は素晴らしく、北海道の温泉の奥深さを見たような気がしました。
宿の臨時休業などで2度にわたって訪れた温泉でしたが
わざわざ行ってみて本当に良かったと、心から思えた温泉の1つでありました。

   【最終訪問】
    2004年9月

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