蒸の湯温泉(ふけのゆおんせん)

【交通】
 車:東北自動車道鹿角八幡平ICより国道282、341号線
    経由、アスピーテラインに入る。ICより約25KM。
    冬季はアスピーテラインが閉鎖されるため温泉も休業。

 マピオンでの周辺地図

【共同浴場】
 なし。

【宿泊施設】
 1軒宿「ふけの湯温泉」

 @ふけのゆ温泉
    鹿角市八幡平熊沢国有林内
    0186-31-2131(ただし冬季休業中の問い合わせは0186-34-2201)
    立ち寄り入浴時間 9:00〜18:00 500円

【泉質等】
 酸性泉を含む硫黄泉。白濁し、硫黄臭がある。
 つるつる感。源泉温度89〜93度。酸っぱい。

【効能】
 喘息、アトピー、婦人病など。特に子宝の湯として有名。

【風呂】
 男女別の内湯各1、露天各2。
 宿の建物から離れた場所にやはり男女別の露天がある。
 いずれも泉質は同じ。


 八幡平のあたりは名湯が多いですが、ここも古くからの湯治場で有名なお湯です。
 宿の周辺は温泉のガスがあちこちから噴出し、ちょっとした
 地獄めぐりのような光景です。

 

 そんな中に山小屋風の宿「ふけの湯」があります。
 3年ぶりに訪れてみたのですが
 2004年度の豪雪はすさまじかったらしく
 屋根が雪の重みで壊れてしまっていました。

 

裏口のこちらを玄関として使用していました。
営業はきちんと続けられており、ほっとしました。
お客さんも沢山来ているようで、ここの人気を再確認。

 

 お風呂はこのように白濁したお湯です。浴室中に硫黄の匂いが立ちこめ
 見た目も匂いも何もかも温泉気分を盛り上げてくれます。
 浴室は全て木で出来ており、あたたかい感じがします。

 

 ここの浴室にはカランやシャワーなどはありません。
 その代わりにこのようなあがり湯の場所があり
 ここのお湯で髪や体を洗ったりするわけです。
 これは以前は無かったもので、新しく設置されたようです。
 勿論使われているのは温泉、掛流し。表面に白い膜が張っています。
 この膜は人間が手を触れると、その場所からどんどん消失していく
 とても不思議なものです。

 

 内湯から続いていける露天風呂。勿論同じお湯です。
 標高が高い場所なので、空気はひんやりと涼しく
 その中でこのように良いお湯に入るのは最高です。
 右は露天からの眺め。中央に小さく野天風呂が見えます。

 

 そのお風呂が左のもの。周囲に何も無く、開放感いっぱい。
 本当に壮大な気分になれる露天風呂です。
 この左のお風呂、3年前は無かった。これも新しく造られたようです。
 もう1つ同じようなお風呂が少し離れた場所にあり、右はそのお風呂。
 これら全てにお湯を掛流しても、まだまだお湯はありそうでした。
 本当に湯量の豊富な、まさに天の恵みの温泉です。

 

 受付で売られている温泉たまご。
 硫黄の成分で黒くなっています。

 

 子宝の湯として有名なこの温泉、宿の一角に神棚があり、そこに大小さまざまな金精様が祀られています。
 以前はこの温泉も混浴で、湯船に大きな金精様が浮かべてあったそうです。
 つげ義春の旅行記にも、昔のふけの湯が登場しますが、
 そこには嫁いだものの子供ができず、実家に帰されてしまった女性が
 父親と一緒に湯治に来ている場面がかかれています。
 娘は浴槽のふちに腰掛け、父親は娘の腰の辺りになにやら呪文のようなものを唱えながら
 一生懸命にお湯を桶でかけ続けるのです。
 昔は「嫁して3年子無きは去れ」でしたから、そういう光景も結構あったのでしょう。
 なんとなく読んでいて悲しくなるような場面でした。
 その他にも、以前はあったオンドル部屋の様子や(「ドッチモドッチモ」の「オンドル部屋」はこのふけの湯の話です)
 七輪での自炊の光景など、現在では考えられないような昔の湯治の様子が描かれています。
 現在は観光目的の宿泊がメインですので、自炊はできませんが
 お湯は昔も今も同じようにこんこんと湧き続け、訪れる人を優しく迎えてくれています。

【最終訪問】
 2005年5月

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