古遠部温泉(ふるとおべおんせん)

【交通】
 車:東北自動車道碇ヶ関ICより国道7号線、282号線を鹿角市方面へ進む。
    7〜8KM進むと国道に看板が出ているので、それに従って曲がる。
    ただし反対方面(鹿角市)から来ると看板が見えない。
    国道から横道に入ると道幅が狭くなり一部悪路だが雪の季節でなければ問題ない。
    駐車スペースは宿の奥にある。

   マピオンでの周辺地図        

【共同浴場】
 なし。1軒宿。立ち寄り入浴は出来る。

 立ち寄り入浴時間 9:00〜20:00 250円

【宿泊施設】
 1軒宿「古遠部温泉」

 @古遠部温泉
    南津軽郡碇ヶ関村西碇ヶ関山1-467   0172-46-2533

 碇ヶ関村役場の公式サイト

【泉質等】
 含石膏弱食塩泉。源泉温度は42度。灰色と緑色の混じったような色で混濁している。
 肌触りはなんとなくキシキシしている。ほのかな塩味と炭酸の味がする。匂いは無い。

【効能】
 リウマチ、内分泌系疾患、神経痛、ヒステリーなど。
 受付に分析書がおいてあるが、様々な疾患が書かれている。

【風呂】
 男女別の内湯のみ。頑張れば7〜8人くらい入れそうな浴槽1つ。
 シャワー、カランなどは無い。お湯は掛流しでどんどん溢れているが
 それを排水するのが小さな穴1つだけなので、常に浴室の床は多量のお湯で覆われている。
 温泉成分が床やよくそうにこびりつき、堆積となっている。


 本でこの温泉の写真を見て「入りたい!」と思いました。
 でもとても人気のあるところらしいので、慌しくなく入るために宿泊することに。
 結果的には宿泊してよかったと思います。お湯も宿も大変気持ちの良いものでした。

 

 碇ヶ関温泉郷の中の1つです。青森と秋田の県境あたりに位置します。
 携帯圏外の山奥の小さな宿ですが、車は沢山停まっていました。
 私もスペースを見つけて駐車、玄関へ向かうと2匹のワンちゃんがお出迎えです。
 人懐こくて、尻尾を振って足元にまとわりついてくる。本当にかわいい。

 

 夕方はまだ立ち寄り入浴のお客さんが大勢おり、浴室は結構混みあっていました。
 1人帰るとまた次の人がやってくる。人気があるのですねえ。
 お湯に入ってみてなるほどと納得しました。すごいお湯なのです。
 源泉温度がすでに浴用にちょうど良い温度なのですから、浴槽にたまっているお湯は
 それよりも少しぬるくなっています。
 のぼせずにのんびりと入浴できますがしばらくたつと本当に温まってくるのです。
 暑くなって浴槽の外に出ると、お湯に浸かっていた部分がかなり赤くなっています。
 血行の改善なんでしょうが、あまりにもそれがはっきりしていてびっくりしました。
 上でも書いたように、浴室の床には常に多量のお湯があふれています。
 常連さんの中には洗面器を枕にして隅のほうで寝湯をする人も。
 あふれてたまっているお湯の量が多いので、後半身、または前半身の半身浴が
 寝湯によって可能となります。

 

 浴室の床や浴槽はオレンジ色の温泉成分で厚く覆われ、手拭を置いておくと
 鉄分の色がつきます。鉄くさい味はそれ程感じなかったのですが、やはり含まれているのでしょう。
 宿に置いてある分析書には書かれていなかったのですが。
 一見の価値のある浴室です。

 

 ここの宿は名前の通り古く、近代的な設備は乏しいです。
 なにしろ浴室にカランもないし、勿論脱衣所にドライヤーもないし、トイレは汲み取りだし
 部屋に鍵もかかりません。それでもこれだけお客さんが来るのです。
 私が宿泊したのは平日なのに満室でした。中には毎年来るという家族連れも。
 これだけ人気があるのは、やはり1つはお湯でしょう。
 しかしそれだけではないと思います。
 ここは家族経営らしく、働いている人は本当に少ないのです。
 わずか3〜4人で十数人の宿泊客の対応は大変だと思います。
 それでも食事時には天婦羅は熱くてすぐには食べられないほどのあげたてが出てくるし
 魚も焼きたてのものが出されました。
 部屋や廊下の掃除もきちんとされており、古いけれど清潔感のある宿でした。
 この宿に泊まって、本当のサービスとは何だろうかと考えてしまいました。
 立派な建物が無くても、交通の便が悪くても、周囲に何も無くてもお客さんは来るのです。
 来る理由はそれぞれ違うでしょう。でもこれだけ多くの人が来るという理由を、
 お客さんを渇望している温泉地は、考えてみてはどうでしょうか。
 シャワー1つ無い浴室で、真夜中静かにお湯に浸かりながら、また来たいものだと思いました。

【最終訪問】
 2003年9月

HOMEへ>>青森県一覧へ