飯坂温泉(いいざかおんせん)

【交通】
 車:東北自動車道福島飯坂ICより国道13号線、県道を経由して
    道路標示のとおりに進む。公共の駐車場は鯖湖湯近くの
    「パルセ飯坂」という公共の施設の駐車場があるので
    そこを利用するとよい。共同浴場には付帯駐車場が無いので注意。

    マピオンでの周辺地図   

【共同浴場】
 9箇所。温泉街のあちこちに点在している。
 共同浴場の地図はこちらだが、飯坂温泉駅前の観光案内所でも地図をくれるので
 それを持ってまわったほうが良い。

 立ち寄り入浴時間はいずれも6:00〜22:00。
 料金は1回100円だが、現金での入浴は出来ない
 必ず温泉街の中の入浴券の販売をしている商店で券を購入するか
 「鯖湖湯」の自動券売機を利用して券を買い、それで入浴する。
 共同浴場の場所によっては、近くに券を売っていないところもあるので
 住宅街の中の共同浴場にいく場合は注意。必ず券を買っていくこと。

【宿泊施設】
 大きな温泉街なので宿泊場所はたくさん。

 @飯坂温泉オフィシャルサイト

【泉質等】
 アルカリ性単純泉。源泉温度58.5度。PH8.48。
 無色透明、無味無臭。ヌルヌル感はそれ程強くなく、むしろさっぱりしたお湯。

【効能】
 神経痛・筋肉痛・関節痛・運動麻痺・うちみ・くじき・慢性消化器病など。

【湯でたこの入った風呂の様子】
 共同浴場は、有名な「鯖湖湯」は近年改装されてシャワーやカランなどがある。
 他の共同浴場は殆ど浴槽と洗い場のみの構造。
 どこもタイル張りの浴室で、熱いお湯が掛流し。


 飯坂温泉の名前は子供の頃から知っていました。
 なぜかというと、子供の頃飯坂温泉のホテルじゅらくのCMが流れていたからなのです。
 M.モンローのそっくりさんが安っぽいセットの前で踊りながら「じゅらくよー」と色っぽくカメラ目線で囁きかけるCMを見て
 子供心にも「飯坂温泉はなんとなくいかがわしい」というイメージがインプットされてしまったのだから恐ろしいものです。
 あのCMはオヤジ天国の温泉街をイメージさせるもので
 ひっくり返すとヌードになる金髪おねーちゃんのボールペンを売っているような場所を彷彿とさせました。
 その当時の温泉の売り込み方なんてみんなこんなもんだったのでしょうが
 他の温泉CMを思い出してみても、お湯のことに触れたCMなんて皆無でしたね。
 まさかその飯坂温泉に大人になってから立ち寄ろうとは、当時は思ってもいませんでした。
 

 

 子供の頃のいかがわしいイメージを払拭できないまま立ち寄ったのですが
 なんと共同浴場があちこちにあるちゃんとした(?)温泉地です。
 しかも入浴料金は大変安く、浴場によってはシャワーなどの設備も整っています。
 お湯は勿論掛流しで、循環させていない立派な温泉。
 飯坂のお湯は熱いのが特徴で、薄めないととてもじゃないけど入れない浴場もあります。 
 浴槽の大きさや気温、入浴の人数などによって変わってきますが、熱いことは確か。
 冬は多少入りやすくなります。
切湯

 

 どこも地域に根付いた共同浴場なので、道端にひっそりとあります。
 大きな看板などが出ていることはありません。
 駅前観光案内所でくれる地図を持っていかないと、わからない場所もあります。
導専の湯 八幡湯

 

 沢山ある共同浴場の中で一番有名なのはやはり「鯖湖湯」でしょう。
 ここは飯坂の外湯を代表するお湯で、松尾芭蕉も奥の細道の旅の途中で入浴したそうです。
 芭蕉はあまり温泉に興味がなかったようで、奥の細道でもあちこちのお湯に入ったことは書かれていますが
 そのお湯についての感想のようなものは殆ど書き残していません。
 まあ隠密の旅だったので、あまりお湯でふやけてしまうこともできなかったのでしょうが。
 とにかく「鯖湖湯」はそれくらい歴史が古い。現存する写真を見る限りでも、昔から結構立派な建物でした。
 現在の鯖湖湯は新しいものに造りなおされていますが、先代の鯖湖湯と同じデザインを継承しています。
芭蕉も立ち寄ったという
最も有名な鯖湖湯

 

 私が個人的に一番気に入った共同浴場は「波来湯(はこゆ)」というところ。
 川沿いにあるお風呂で、昭和25年に出来たそうです。
 薄暗い階段を下りていくのですが、その光景で以前見た軍艦島の写真を思
いだしました。 
 飯坂の外湯は作りは古いながらも手入れはきちんとされており、清潔感があります。
 大事にされていることを感じさせてくれるのは、心が温まります。
波来湯

 

 しかし、飯坂温泉には課題もあると思います。
 温泉街の中心を流れる川の両岸に大型旅館が建ち並んでいるのですが、その大半がすでに潰れているのです。
 倒産した宿に解体の費用が出せるはずもなく、それらは廃墟のまま存在しています。
 廃墟になって徐々に朽ちていく宿が建ち並ぶ光景は、寂れていく温泉街の象徴でしかありません。
 しかもそれが飯坂温泉駅のすぐ目の前で、目に付きやすい場所にあるわけで
 これはどうしてもマイナスイメージになってしまうように思えてなりません。
 今でも営業を続けている宿は沢山あるし、温泉街はそれなりの人出もあります。
 そしてこんこんと湧き続けるお湯もあるわけです。
 一番大事なのはお湯だとは思いますが、集客という見方からすれば景観も重要なファクターになりうると思います。
 本当に寂れてしまわないように、なんとかしたほうが良いと思うのは私だけでしょうか。
 共同浴場などは手入れがきちんとされていて好感が持てた温泉街でしたので、色々な意味で頑張って欲しいと思います。

【最終訪問】
 2005年12月

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