循環とかけ流し
循環泉とかけ流しの温泉について書きたいと思います。
まずかけ流しとは?温泉水を湯船に流しっぱなしにしている状態のことです。
湯船のふちからざあざあともったいないくらいに常時
お湯があふれている温泉があるでしょう、あれです。
湯船から流れ出たお湯は、そのまま下水いきです。
つまりは使い捨てということです。
温泉をそのまま注いでいるので効果が高く、清潔です。
循環はその名の通り循環させています。
湯船からお湯があふれないように吸い込み口などからお湯を吸い込み、
殺菌濾過して温度調節をしてまた湯船に戻します。この殺菌濾過が問題。
どうしても塩素を使わざるを得ないからです。
温泉に行って大浴場に入るとなんか塩素臭がたちこめている。
そんな経験はありませんか。
塩素がにおうほど入れられているお湯は、間違いなく循環です。
循環だとどうしても温泉の効能は弱まるし、
塩素という余分なものを入れなくてはならない。
せっかく温泉まで来たのに塩素入り、、、確かに残念です。
しかし循環にせざるを得ない温泉もあります。
湧出量の少ない温泉などは、かけ流しにしていたら
あっという間に涸れてしまいます。温泉は無限のものではありません。
生産が消費に追いつかなくては減っていくのは当たり前。
そういう温泉においては循環はどうしても必要なものです。
しかしなぜ湧出量が少ないものが地表に出てきたのでしょうか?
自然に湧いたものではなく、ボーリングによって
強引に掘り出してしまったものだからです。
本来の自然湧出の温泉というのは普通の使い方をしていれば
そう簡単に涸れるものではありません。
しかしボーリング技術の発達により、昔よりもずっと深い掘削が可能になりました。
そのため日本各地で温泉掘りが盛んになりました。
一番数多く行われたのは「ふるさと創生1億円」の後だったと言われています。
そのように無理やり掘った温泉は涸れる危険性も大きいし
成分が極端に薄い場合が多いです。
地熱によって温められただけの温水でも25度以上なら温泉と認定されるので
1000Mも掘れば十分温かい水が出てくるわけです。
ちょっと話がずれてしまいましたが、つまりは温泉の掘りすぎ。
自然湧出の温泉だけではなく人工掘削のものまで求めてしまったため
循環というシステムが登場しました。
この裏側には高度成長による温泉旅行のあり方の変化などがあり
ひとことでは説明できないほどの時代の背景があるのです。
「成分表を見れば湧出量などからわかるのでは?」と思うかもしれませんが
ボーリングと自然湧出の区別や、自然湧出と動力揚水の区別も表記する義務は無いので
成分表だけではわかりません。循環か掛流しかも表記されていません。
また循環させても全く問題のない温泉も存在します。
殺菌力の強い草津温泉などは良い例です。
草津温泉は硫黄成分が多く殺菌力が半端ではないため、
あのお湯の中で生き続けられる細菌はいないのだそうです。
したがって塩素を使う必要がありません。
逆に下水に流す際に中和しなければいけないくらいです。
草津温泉の場合はわざとかけ流しにしていない宿もあります。
これは循環させているという意味ではなく床に流していないということ。
温泉成分のせいで浴室の床が大変滑りやすく
、かけ流しにすると危険な場合があるので
湯船から洗い場にお湯が流れるようにしていないのです。
草津の場合は湯量が豊富すぎるくらいなので
循環などというシステムを使う必要もないのですが。
こう書いてくると、やはりかけ流しが1番、、、となりますが、
私は循環にも必ずしも反対というわけではありません。
循環させなければ仕方がない温泉は確かに存在しますし涸れるよりはよいでしょうし。
しかも最近は、かけ流しの温泉でも塩素を入れるように保健所の指導が入る場合があります。
レジオネラ菌感染での死亡事故が相次いだためです。
かけ流しなら本来は塩素の投入は必要ないものですが、世論なのかなんなのか
そういう世の中になってしまったということです。
それに鉱泉の沸かし湯を循環させたものですごいと思えるお湯に出会ったこともあります。
そのお湯の扱われ方や自分に合う泉質かどうかという事も重要ですね。
私の場合は循環でも自分に合ったお湯に会う事が出来たためか
どうしても全否定する気にならないのです。
また前述した鉱泉の沸かしなおしも循環と同じ扱いになります。
沸かしなおしたお湯ということで、保健所から飲用の許可は下りません。
かけ流しと循環の見分け方ですが、結構難しい場合もあります。
一番手っ取り早いのは、その施設の人に聞いてみることですね。
殆どのところがちゃんと教えてくれますよ。
かけ流しの一般的なポイントとしては下記の通り。
湯船のふちからお湯があふれ出ていること。
そして洗い場で使用されたお湯と一緒に下水に流されていること。
時々湯船の縁の一部が低くなっていて、そこから湯船のお湯だけが
洗い場のお湯とは別ルートで流れていくことがあります。
これは循環の可能性があります。
洗い場のお湯と一緒に(つまり石鹸やシャンプーなども混じっている)下水へ、
これはかけ流しである可能性がかなり大きいです。
浴槽の中に吸い込み口がない。
あってもサイフォンの原理を利用して「浴槽の底から」掛流しているところもあります。
この場合は水圧を利用して排湯しているので
循環よりも吸い込み方がソフトです。
単純な判別法はその吸い込み口をふさいで見ること。
ふさいだら湯出口から流れ出るお湯の量が少なくなったりする場合は
循環させていることがあります。
勿論全部のケースではありません。
吸い込み口をふさいで見る時はくれぐれも危険のないようにしてください。
飲用の許可が出ている。
私は大体こんな点をチェックして自分なりに判断しています。
それでも判断に迷うことがあり、この方法なら絶対!というのはないです。
最終的には自分の判断しかない。自分がそのお湯を受け入れられるかどうかです。
私はそこのお湯が好きなら循環でも沸かし湯でも勿論OKです。
自分なりの基準を持って、楽しんで温泉めぐりをしましょう。