鎌倉温泉(かまくらおんせん)

【交通】
 車:東北自動車道村田ICより県道25号線を蔵王方面へ進むと、
    途中で小さな手書き看板が見えるので、そのとおりに進む。
    ICからは約5KM。駐車スペースは宿よりも少し手前に数台分ある。

    マピオンでの周辺地図

【共同浴場】
 なし。下記の「鎌倉温泉」で立ち寄り入浴が出来る。

【宿泊施設】
 1軒「鎌倉温泉」

 @鎌倉温泉
   宮城県刈田郡蔵王町大字平沢字鎌倉沢102    0224-33-2533
   立ち寄り入浴時間 8:00〜20:00 200円 

【泉質等】
 低張性アルカリ性冷鉱泉。無色透明無味無臭。
 肌触りは普通。白く細かい湯の花や、黒っぽい固まった湯の花も見える。

【効能】
 外傷、皮膚病、痔疾など。

【風呂の様子】
 男女別の内湯のみ。タイル張りの浴室。
 3人くらい入れる大きさの浴槽が1つ。加熱循環。


道を走っていたら、突然見えたこの看板。
何故に宮城で鎌倉なのか?と不思議に思いながらも、
温泉ならば行かねば、とこの看板の通りに進みました。
どんどん細い道となっていくのに不安を感じながらも、
知らない温泉への期待を胸に、走っていきました。

 

駐車スペースらしき平たい場所に車を停めて、その先に見たものは、
まるでタイムスリップしたかのような光景でした。
高速道路から数キロしか離れていない場所で、このような光景に出会えるとは。
宿を見下ろせる場所にしばし佇んで、この景色を眺めさせていただきました。

 

宿の玄関はこちらですが、立ち寄り入浴の受付は別の場所。
この宿の周辺全てがとても懐かしい雰囲気に満ちており、
この場所にいるだけで心がやすらぐような感じがします。

 

建物は古くても、中はとても清潔です。
脱衣所はシンプルながらもきちんと清掃されており、
すがすがしい印象でした。

 

浴室は小ぢんまりとしたもの。
3人ほど入れる大きさの台形の浴槽に、お湯が張られています。
すぐ横には窓があり、外の新緑を眺めながらの気持ちの良い入浴でした。
山の中なので緑はとても深く、鳥のさえずりだけが聞こえる閑静な場所です。

 

ライオンの湯口の左上に、蛇口があるのが見えますでしょうか。
ここをひねると水が出てくるのですが、水道っぽくない感じでした。
もしかしたら鉱泉が出てくるのかもしれません。
無色透明のお湯ですが、よく見ると細かい湯の花も観察できます。
肌に優しい感じのお湯で、熱めのお湯でありながら
湯上りの肌の乾燥も感じませんでした。

 

この宿ではお湯そのものだけでなく、このたまらなくノスタルジーな雰囲気を味わうべきなのでしょう。
見るもの全てが美しく、周囲の山の緑とあいまって、素晴らしいものとなっています。
私が行った時、女の子が2人、渡り廊下のあたりで本を読んでいました。
その静かな風景に、失われた時間を見るのは、私だけではないと思います。

 

廊下には「鎌倉温泉の歴史」が書かれた木板がありました。
前九年の役で鎌倉権五郎景政という武士が傷を負い、療養中温泉を発見し、
それからここが鎌倉沢と呼ばれるようになり、鎌倉温泉になったのだそうです。
前九年の役っていったら、平安後期のことです。とんでもなく古い温泉です。
温泉の歴史を今でも刻み続ける、雰囲気抜群の温泉宿。
看板を見つけたら、是非とも立ち寄ってみることをおすすめします。

 

【最終訪問】
 2006年6月

HOMEへ>>宮城県一覧へ