霧積温泉(きりづみおんせん)

【交通】
 車:上信越自動車道松井田妙義ICより国道18号線を軽井沢方面へ、
    県道56号線(北軽井沢松井田線)にあたったらそこを進む。
    ICからは約20KM、県道はそれほど広くはないが舗装されている。
    途中で道が二手に分かれて、片方がきりづみ館、片方が金湯館への道となる。
    金湯館への道は途中からダートで、幅員も狭く車同士の交差が困難な場所もある。

    駐車スペースは、きりづみ館のほうはかなり広いが、
    金湯館は結構狭い。道の端に駐車するようなケースもある。

     マピオンでの周辺地図

【共同浴場】
 なし。

【宿泊施設】
 2軒。「きりづみ館」「金湯館」

 @きりづみ館
   碓氷郡松井田町坂本1668 027−395−3856
   立ち寄り入浴時間 10:00〜17:00 700円
 @金湯館
   碓氷郡松井田町坂本1928 027−395−3851
   立ち寄り入浴時間 10:00〜19:00 500円

【泉質等】
 カルシウム硫酸塩泉。無色透明、無味無臭。
 源泉温度は低めで42度くらい。
 飲泉可能(飲泉所あり)。
 金湯館のお湯は、細かい泡が沢山付着する。

【効能】
 神経痛、火傷、皮膚病など。 

【入ったお風呂】
 きりづみ館さんのお風呂は、男女別の内湯のみ。
 多角形の浴室と浴槽、沢山の窓があって、採光が良く明るい。
 金湯館さんのお風呂は小さめだが、湯量が豊富でざんざん掛流しされている。
 金湯館さんはシャワーなし、カランのみ。


「かあさん、僕のあの帽子 どうしたでせうね」で始まる西條八十の「帽子」で有名な霧積温泉。
一定の年代の方には角川映画「人間の証明」と言ったほうがピンと来るかもしれません。
その「帽子」の中に登場する地名が霧積。
今でこそ宿では普通に電気が通じていますが、自家発電でなくなったのは25年ほど前のこと。
映画が作られた当時はまさに「秘境」の名がふさわしい温泉であったようです。

 

宿は2軒のみ。「きりづみ館」「金湯館」です。
こちらは「きりづみ館」。玄関前には、大きな水車が回っていました。
ハイキングの人たちがロビーに大勢いらっしゃいました。
登山の後で、一風呂浴びに寄ったのでしょうか。

 

こちらの名物、六角風呂です。
浴槽だけでなく、建物そのものが六角形なのです。
壁に沢山窓がしつらえてあって、採光がよく、とても明るい。
無色透明のお湯が張られていて、光を浴びながらお風呂に入っていると、
なんとなく「夢殿」に居るような気がしてきます。
窓の外には新緑が見えて、とても気分は爽快です。

 

こちらは、もう1つのお風呂。
時間制なのか日替わりなのか、これらのお風呂は男湯女湯が交替します。
浴槽のふちには、白い温泉成分のこびりつきが見られました。

 

こちらは源泉を湯元から引いてきています。
そのため、多少温度が下がってしまうので、加熱循環をしています。
でもこのように、飲泉所もちゃんとあります。
無色透明の、かすかに硫黄に似た匂いを感じることの出来るお湯でした。

 

さて、その湯元はというと、少し離れた「金湯館」。
「きりづみ館」も相当な山奥を感じる場所でしたが、
こちらは更に山奥という感じの場所です。
駐車スペースに車を停めて、少しの距離ですがこのような道を歩きます。

 

2〜3分歩くと、川沿いに建物が見えてきます。
宿の前には、やはり水車。
その手前にある橋を渡って、宿の玄関に到着です。
ひんやりした空気に包まれた、とても静かな場所。
川の流れる音と鳥の声だけが聞こえます。

 

金湯館の男湯です。7〜8人くらい入れる大きさ。
横に長く延びており、そこにきれいなお湯がこんこんと溢れています。
お湯に入っていると、細かい炭酸の泡が体中に付着します。
そのため、ちょっとツルツルを感じますが、泡を撫で落とした後で肌をこすると、
キシキシした感触に変わります。
見た目に比して、成分が濃いことを感じさせます。

 

こちらは女湯。4〜5人入れる大きさでしょうか。
お湯は勿論同じものです。
お湯は絶えずざあざあと溢れ、床を歩くときに滑りやすいので注意。
浴室中に充満するお湯のいい匂いに包まれて、
ぬるめのお湯に浸かってじっとまどろむ。至福の時間が過ごせました。
ちなみに、浴室の蛇口のお湯も温泉でした。

 

女湯入り口横には飲泉所があります。
浴槽よりもさらにぬるめのお湯が蛇口から出てきますが、
やはりかすかな硫黄臭が感じられるお湯です。
どちらもちゃんと飲泉出来るようになっているのはありがたいですね。

 

私は「人間の証明」で霧積を知ったクチですが、そのためか初めて訪れた時から、
昔来た事があるような気がして仕方がありませんでした。
歌を聴いてその時代の自分を思い出すように、霧積で昔の自分を思い出してしまったのです。
映画の宣伝力の影響なんでしょうが、私のように感じる人が他にも居たのなら
霧積温泉は色々な人の思い出を抱え込んでいるということになります。
マスコミの力は大きいですが、2軒の宿はそれに乗じて規模拡大をすることもなく
今も静かに昔のまま営業を続けています。

 

【最終訪問】
 2007年5月

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