河内温泉(こうちおんせん)

【交通】
 車:最も近い高速のICは東名の沼津になるのだろうが、その先がかなり遠い。
   半島の先端なので、半島の西側東側どちらからでもかなりかかるが、
   かろうじて東回りのほうが距離が短い。
   伊豆半島は休日などはかなり渋滞も起こるので、その覚悟で。
   詳細は地図参照のこと。
 電車:伊豆急下田駅よりタクシーで1000円弱。

【共同浴場】
 なし。下記の「金谷旅館」で立ち寄り入浴ができる。

【宿泊施設】
 1軒「金谷旅館」

 @金谷旅館
    静岡県下田市河内114-2    0558-22-0325
    立ち寄り入浴時間 9:00〜22:00 1000円

【泉質等】
 弱アルカリ性単純泉。無色透明無味無臭。
 かすかーにカルシウムのような粉っぽい味を感じる。
 ツルツルとキシキシの中間くらいの感触。
 源泉は2本あり、温度差あり。浅い源泉のほうが温度は低め。
 それらを調節して、配湯している。

【風呂の様子】
 混浴大浴場。混浴露天が各1箇所、女性用大浴場と露天が各1箇所。
 男性専用の風呂はなく、男性は混浴を利用する。
 女性側からは混浴側に鍵を利用して入れるようになっており、
 水着は不可だがバスタオル着用は可。
 家族風呂が2箇所あり、予約はせずに空いていれば入れる。


伊豆の下田からタクシーでほんの5分くらいの場所に、金谷旅館はあります。
バス停が目の前ですが、それほど頻回にバスもこないので、静かな場所。
この宿はお風呂が大変大きく有名なところで、
立ち寄りだとゆっくりできそうにないので、のんびりしたくて一泊してきました。
裏には山、庭にはよく手入れされた緑の木々が眩しいです。

 

玄関の前に、左の写真のような鳥籠が。
実際に小鳥が何羽か入っており、
可愛らしい鳴き声でさえずっていました。
右写真が宿の玄関。伊豆の象徴でもあるなまこ壁です。
入ってすぐ左手に、フロントではなく帳場と呼ぶにふさわしい
受付があります。

 

建物は百年以上たつという歴史あるもの。
部屋も和風で、庭を眺める事の出来る爽やかな部屋でした。
そして昔の建物というのはやはり立派だなと思うのは、
右写真のようなものを見た時ですね。
こういう玉砂利を埋め込む形の床というのは、もう職人さんもわずかで、
修理や工事などに、とてもお金がかかるのです。
いざという時の維持費が大変なのです。
お大尽さまというのは、こういうところにお金をかけるのですね。

 

さて肝心のお風呂です。
ここの名物の「千人風呂」と女性用の大浴場は、写真撮影不許可ですので、写真はありません。
昔は大丈夫(?)だったのか、ネットで検索すればいくらでも見つかりますし、
宿の公式サイトにも鮮明な写真があるので、そちらをご覧ください。

で、感想はというと、千人風呂と銘打っているだけあって、とにかく広い!
宿のサイトには「泳いでください」なんて書かれていますが、本当に泳げるくらいに広いです。
その広いお風呂になみなみとお湯が溢れ、湯気で真っ白になっているのですから、豪快です。
沢山の人が入ってもお互い邪魔にならず、ゆっくりと手足をのばして入れます。
女湯の大浴場は、混浴と違っていくつかに仕切られていますが、それでも十分に広い。
湯出口は何か所にもありますので、熱いお湯がお好みの方でも、ぬるいお湯がお好みの方でも
どこかに必ず気に入った温度の場所があると思います。
浴槽には何箇所か深くなっている場所がありますので、ご注意ください。

 

こちらは宿から20秒ほど歩いた場所にある貸切家族風呂です。
勿論敷地内にありますし、24時間入れますよ。
お湯は大浴場と同じですが、貸切ですのでもっとゆったりできます。
大浴場よりは小さいですが、5〜6人は十分に入れるという、
ゆとりのある貸切風呂です。

 

湯出口は一か所、浴槽は3つに区切られています。
湯出口のすぐ横の浴槽は、ちょっと熱め。
無色透明のお湯が、滾々と注がれています。
ここは昔、地元の方たちが一銭でお風呂に入れたという、
いわば銭湯だったのです。その名も「一銭湯」。
昔から地元の人に親しまれてきたお湯なのですね。
静かにお湯の流れる音を聴いていると、
ここを利用したたくさんの人たちの話し声などが
聞こえてきそうな気がします。

 

今は伊豆でも有名な温泉旅館として知られている金谷旅館ですが、
その昔は観光客だけでなく、地元の人のほうが気軽に利用していたのかも。
そんな歴史も含めてこの宿のお湯は、みんなに愛されるものとなっているのでしょう。
夏になると海水浴の観光客も日帰りで多く訪れてかなりの混雑になります。
静かに入浴を楽しみたい方は、春〜夏にかけての新緑の時期をお勧めします。
私が行ったのは6月でしたが、とても静かに時を過ごせました。
千人風呂を真夜中に独り占めしての入浴を味わえるのは、
やはりオフシーズンが狙い目ですね。

 

【最終訪問】
 2007年6月

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