光月湯 最後の日

2006/8/27(日)

 

 

入谷の駅からかっぱ橋方面へ歩いていくと、光月湯がありました。
本日8月27日を最後に、営業を終えました。
私は浅草や入谷に来るたびに、この鉱泉銭湯へ寄っていました。
もうすぐ廃業という話を聞いて、今回は何かのついでではなく、
光月湯に入るために、入谷までやってきました。
左の写真は以前の暖簾、右は廃業前の暖簾です。

 

整然と並ぶ下駄箱と傘入れ。昔ながらの、寝かせて入れる傘入れです。
「男」「女」と書かれたガラスの間に見えるのは、番台に座るご主人の後姿。

 


折り返しありの格天井。
格を感じます。

このファンは現役です。

磨きこまれたベンチ。
この後は庭になっています。

庭にはちゃんと池があって
金魚が泳いでいました。

 

脱衣所に映画のチラシが貼られています。昔よくみた光景です。
入り口には脱衣篭が積まれた、広い板の間の脱衣所は、
私が昔見た銭湯の光景そのものです。
古いけれど決してボロくなく、とても趣を感じる。
開けられた窓からは風が入ってきて、都会なのにとても静かな空間です。

 


ちょうど良い温度の浴槽

男湯と女湯の仕切りには
鮮やかなタイル絵

遠くから見ると
こんな感じ

今も色鮮やか

 


女湯のペンキ絵は富士山

男湯は工州追貝渓谷

絵師・早川氏の署名

とても高い天井

 

光月湯は、天然の鉱泉銭湯です。
私がここに来るようになったのも、それがきっかけでした。
しかし鉱泉だけでなく、昔ながらの銭湯の雰囲気がすっかり気に入ってしまい、
度々寄るようになりました。

 


こちらがその浴槽。
天然鉱泉と書かれています。

3人くらいは入れる大きさ。
蛇口からは鉱泉が出ます。

桶に汲むとこんな感じ。
湯の花が沢山見られます。

結構濃いお湯。
底は全く見えません。

 

夕暮れにそびえる、光月湯の煙突。ここではお湯を薪で沸かしています。
まだ東京にカラスが多かった頃、お風呂の焚き始めに黒い煙が出ると、
カラスが何羽もやってきて、順番にその黒い煙を浴びる姿が見られたそうです。
おそらく羽根についた虫をいぶしているのではないか、とご主人のお話でした。
最近はカラスが減って、煙突に巣をかけられて困ることもなくなったようです。

好きだった銭湯がなくなるというのは、本当に寂しいものです。
私とて日常的に通っていたわけではないのですが、かっぱ橋あたりに来るたびに寄っていたので、
かなり愛着のある鉱泉銭湯でした。
これも時代の流れで仕方のないものなのかもしれません。
最後にご主人と女将さんにお礼を言うことが出来てよかったです。
今まで本当にお疲れ様でした。そして、度々の入浴、本当にありがとうございました。
光月湯の建物はなくなっても、この近くに来るたびに思い出すことでしょう。

 

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