七時雨鉱泉(ななしぐれこうせん)

  【交通】
   車:東北自動車道西根ICより国道282号線を北上し県道17号線に入り
      そのまま進んでいくと県道沿いに「流霞荘」がある。
      さらに県道を進んで田代平で県道30号線に入って道なりに行くと
      「七時雨山荘」がある。悪路なし。
      ICからは流霞荘は17〜18KM、七時雨山荘は25〜26KMくらい。
      どちらも駐車スペース問題なし。

      マピオンでの周辺地図 流霞荘  七時雨山荘

  【共同浴場】
   「流霞荘」のとなりに「西根町老人憩の家 白坂の湯」がある。
   また、「流霞荘」でも「七時雨山荘」でも立ち寄り入浴を受け付けてくれる。

   @西根町老人憩の家 白坂の湯
     岩手県岩手郡西根町寺田25-191-1   0195-77-2573
     立ち寄り入浴時間 10:00〜21:00 430円

  【宿泊施設】
   2軒「七時雨山荘」「流霞荘」

   @七時雨山荘
     岩手県二戸郡安代町田代平(配達物区域外)   0195-74-3800
     岩手県岩手郡西根町大更25-128-3(郵便物)
     立ち寄り入浴時間 不明 450円 冬季休業
     1泊2食7000円〜
     注)七時雨山荘は2軒あります。もう1軒は冬季しか営業しません。
        そちらには鉱泉はありませんので、予約なさる時は間違えないように。
   @流霞荘
     岩手県岩手郡西根町寺田25-191-1   0195-77-2573
     立ち寄り入浴時間 10:00〜21:00  430円
     1泊2食4800円〜、素泊まり1泊2300円〜

  【泉質等】
   「七時雨山荘」のお湯は「田代の湯」と呼ばれる、含硫化水素食塩泉。源泉温度は12度。
   ほのかに濁ってツルツル感のあるお湯。匂いや味は特に感じない。
   「流霞荘」は山荘とは源泉は別で、濁りはこちらのほうが強い。
   やはり味や匂いは特に感じないが、肌への感触がよく、よく温まる。

  【効能】
   リウマチ、腰痛、慢性皮膚病、痛風、高血圧、動脈硬化、神経痛など。

  【風呂の様子】
   「七時雨山荘」は男女別の内湯。タイル張りのきれいな浴室。シャワーなどもある。
   4人くらい入れる大きさの浴槽。
   「流霞荘」も男女別内湯。タイル張りのシンプルな浴室で、鄙びた感じがいい。
   浴槽はやはり4〜5人入れる位の大きさ。
   「白坂の湯」は未入浴だが、パンフレットを見る限りは、真湯の浴槽と鉱泉浴槽がある。
   いずれの浴場も、鉱泉なので沸かしているのだが、成分が濃く循環できないので
   (配管がすぐ詰まってしまう)蒸気の加熱で沸かしている。
   なので沸かし湯でも成分が濃く、良い状態でお湯が保たれている。


 七時雨山を近くに臨む田代平。高原地帯で、空がとても広く感じる場所です。
 その田代平に、七時雨山から湧く鉱泉を引いている宿があります。
 この宿の周囲7KMは、民家が全くありません。
 そんな高原を独り占めしたような気分になれる、「七時雨山荘」です。

 

これは宿の看板犬、リリーちゃん。レトリバーです。
宿に車が到着すると、尻尾を振って玄関近くまで見に行きます。
とてもよく躾けられていて、ベランダで日がな過ごしているのですが
宿の中には絶対に入ってきません。
お客さんが来ると迎えに行き、帰るときは見送ってくれます。

 

 こちらがお風呂です。こうして見ると、無色透明にしか見えません。
 でもよく見ると白く細かい湯の花が見えたりして、鉱泉であることがわかります。
 私が行ったのは5月。6月〜7月頃に、このお湯が赤く変色するのだそうです。
 塩が含まれているので、放牧している牛がおこぼれをなめにくるそうです。

 

 浴槽の横にこのようなパイプが取り付けられています。
 これは蒸気加熱の設備で、コックを回すと右のように蒸気で過熱。
 ぬるくなった時に、お客さんが自分で動かすことが出来ます。
 浴槽横の蛇口からは鉱泉が出るので混じりっけなしの鉱泉を
 楽しむことが出来ます。理想的な使い方だと思いました。

 

ここはお風呂も良かったのですが、宿の雰囲気もいい。
食堂では薪ストーブが赤々と燃え、内装はもちろん木。
山小屋の雰囲気を壊さないようにしながらも
必要な部分は電化されていて、快適です。
大広間には天体望遠鏡もありました。
私が宿泊した日は残念ながら曇りだったのですが
晴れていたらさぞかし美しい星空が見られることでしょう。

 

 さて、こちらは山荘よりも市街地にある「流霞荘」です。
 左が流霞荘玄関、右は老人憩の家の玄関ですが、建物はつながっています。
 老人憩の家とはいうものの、誰でも利用できますので
 町の人の憩の場と言うべきでしょうか。
 「流霞」は「りゅうか」と読みますが、もともとは「ながしぐれ」と読んでいた。
 かつては陸羽横断路として利用されていた、流霞道のことです。
 それがいつの間にか「七時雨」となったのです。

 

 「流霞荘」の浴室はこんな感じです。良さそうなお湯でしょう?
 設備などは憩の家のほうが良いでしょうが、雰囲気はこちらのほうが上かな。
 適度に濁ったお湯は丁度いいくらいに加温されており
 ツルツルした感触と、じわじわと芯から温まる感じが楽しめます。
 5分ほど入っただけで頭皮には汗びっしょり。
 鄙びた雰囲気も手伝って、大変気に入りました。

 

 こちらも蒸気でお客さんが自由に加熱できるようになっています。
 成分が濃いゆえに循環システムが使用できなくても
 このように方法次第でいくらでも解決策はあるわけです。
 しかもそれが鉱泉の使い方としては循環よりもいいわけですから
 循環システムの高い維持費に苦しんでいる施設は、考えてみてはどうでしょうか。
 お湯の質だけでなく、使い方にも感心させられた鉱泉でありました。

 

  【最終訪問】
   2005年5月

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