鳴子温泉(なるこおんせん)

【交通】
 車:東北自動車道古川ICより国道47号線経由、約29KM。
    鳴子温泉駅の前に有料駐車場があるのでそこに駐車。
    他には旅館やホテルの駐車場くらいしかない。

 マピオンでの周辺地図    

【共同浴場】
 2軒「滝の湯」「早稲田桟敷湯」

 @滝の湯
   宮城県鳴子町湯元
   0229−83−3441
   年中無休 7:30〜21:30 150円
   向かって2件隣のあたりに券売機あり、そこで券を購入。
 @鳴子・早稲田桟敷湯
   宮城県鳴子町新屋敷124−1
   0229−83−4751
   年中無休 7:30〜21:00 500円
   施設の中に券売機がある。

【宿泊施設】
 近代的なホテル・旅館から、昔ながらの自炊可能な
 湯治場まで数多い。

 鳴子観光・旅館案内センター
   0229−83−3441

 鳴子温泉郷HP

【泉質等】
 硫黄泉、単純泉、炭酸水素塩泉など。
 源泉数がとにかく多いので、それによって異なる。
 白濁したわかりやすい硫黄泉から、かすかに濁ったもの、
 透明な中に湯の花がうようよ浮いているものなど様々。
 町全体になんとなくお湯の香りが漂っている。

【効能】
 神経痛、関節痛、筋肉痛、皮膚病など。

【共同浴場の風呂】
 「滝の湯」は男女別の内湯各1。浴槽が2つあり温度が違う。
 それぞれ5〜6人は入れる浴槽。打たせ湯もある(この打たせ湯が滝なのです)。
 「早稲田桟敷湯」は男女別風呂各1と貸切の半露天。男女別風呂は広く、浴槽も大きい。
 30人くらいは楽に入れそう。
 浴槽の仕切りに木の樋があって、そこを温泉が流れてくる。


1000年以上前から湯治場として親しまれてきた歴史のある温泉地です。鳴子こけしでも有名。
ぎりぎり2車線の道の両側にお土産物店や宿が並ぶ、わかりやすい観光温泉地です。
鳴子温泉の宿のお風呂は、かけ流しでないところのほうが少ないそうです。湯量が豊富なんですね

 

 私は例によって共同浴場に入ってきました。
 まず「滝の湯」。大型温泉旅館の前にひっそりと存在します。

 

 20畳ほどの浴室に大きな浴槽が2つ。
 両方ともかけ流しですが上のほうに樋があってそこから滝のように温泉が注がれています。
 浴室中が湯気でもうもう。
 窓から入ってくる自然光のみの中で首までお湯に浸かっていると
 自然と「極楽〜」とつぶやきたくなってしまいます。

 

 「鳴子・早稲田桟敷湯」はメインストリートからちょっと横道に入ったところにありますが
 看板が出ているのでわかると思います。
 ここは最近建てかえされて、新しいちょっと不思議なつくりの建物になりました。
 ここの特徴は床がオンドルになっていること。
 源泉の温度が98度と高温なため、それを冷ます目的もあるそうですが
 石の床なのにぽかぽか暖かいのが大変気持ちよいです。

 

 浴室は結構広く、30人〜40人はまとめて入れそうなお風呂。
 湯出口は斜めに設置された木の樋から静かに浴槽に流れ込むようになっています。
 樋の中は湯の花でいっぱい。
 つるつるするお湯で、ちょっと酸っぱいです。
 天井が高く開放感があり、脱衣所もオンドルで休憩室もあるため
 「滝の湯」よりも観光客がよく訪れます。

 

勿論温泉宿でも立ち寄り入浴OK。
ここ「姥の湯旅館」さんでは、3つの泉質を自家源泉で持っています。
玄関前には櫓が組まれており、近づくと硫黄の匂い。
私はここに持っていった銀製品が、温泉につけもしないのに、
部屋に置いておいただけで黒く変色してしまいました。
温泉のガスというのは、すごい威力だと実感しました。

 

これは宿泊者専用のお風呂で外来者は入れませんが、
きりっと熱いお湯で、大変気持ちよかった。
無色透明ですが、ツルツルとキシキシの中間の感触で、
味はないですが、口に含むとわずかにアブラ臭を感じます。
シンプルな造りのお風呂なれど、かなり気に入りました。

 

こちらは単純泉のお風呂。
単純泉と言っても、キシキシした硬い肌触りで、かなりの金属臭が感じられます。
無色透明の見た目ですが、思ったよりも成分は濃いのかもしれません。
ここは比較的ぬるめに調節されており、いつまでも入っていられそうでした。

 

硫黄泉のお風呂。ここはすごいです。
脱衣所に入った途端、すごい匂いが迎えてくれます。
木の床は硫黄成分で真っ白、お湯も勿論白い。
硫黄の匂いとアブラ臭とが混じりあった強烈な匂いで、
ツルツルすると思いきや、キシキシした感触です。
一番インパクトが強いお湯で、温まりかたも半端ではないです。

 

10人くらい入れる大きさの露天風呂。こちらは男女交代制です。
ほのかに濁ったお湯は、ツルツル+キシキシですが、
他のお湯よりもツルツル感は強いです。
かすかな炭酸の味も感じ、他のお湯とはちょっと違う。
ぬるめのお湯に肩まで浸かりながら、のんびりさせていただきました。
真冬にこの露天に入ってみたいなあ。
(実はまだ真冬に宿泊したことがないのです)

 

さて、鳴子の中ではちょっと異色のお湯をご紹介しましょう。
鳴子の温泉街からちょっと離れた場所にある、赤這温泉。
玄関前を通り過ぎた先に、駐車場があります。
素泊まりだけの宿ですが、立ち寄りもOK。
玄関前では、ワンちゃんが興味深げにお出迎え。

 

ここには2つの浴室があり、どちらが男湯とも女湯とも決まっていません。
浴室の前に「男」「女」「貸切」などの札がありますので、
それをかけて使用するようになっています。
そして、それぞれ別のお湯が引かれているので、是非とも両方入るべし!
どちらも本当にいいお湯なのです。掛け値なしに素晴らしい。
まずは手前の浴室。含硫黄ナトリウム炭酸水素塩泉です。

 

かすかに白濁しています。キシキシした感触。
顔を洗うと、アブラ臭を強く感じます。
見た目に反して味は全くなく、源泉温度は高いけれど浴槽は適温。
のんびりと入っていられる温度で、体の芯まで温まります。
匂いもとてもいいし、温泉街の硫黄泉とはちょっと違ったお湯。
う〜ん、鳴子にこんなお湯があったのか、と思いました。

 

もう1つは更にびっくりの奥の浴室。
単純泉と書かれていますが、明らかに鉄が含まれているであろう、
赤い濁ったお湯なのです。
やはりキシキシした感触で、匂いはなし。鉄のような味を感じました。
浴室にはシャワーなどの設備はないのですが、
余分なものがない代わりに、とてもきれいに管理されていました。
ここは一度宿泊してみたいと思わせてくれる、異色のお湯でした。

 

さて湯量豊富な鳴子は、駅に足湯があります。
ちょっと熱めのお湯で、これも勿論掛流し。
ほのかに濁ったお湯が、静かに流れています。
待ち合わせの時間に足だけでも温めていられるとは、
温泉に来た!という気分も盛り上がりますね。

 

また温泉街の中にも、足湯が設置されています。
駅の足湯もこちらも無料。タオルさえ持参すれば、誰でも使えます。
こちらは透明のお湯で、やはり熱め。
足を浸していると、お湯に浸かっていた部分だけが真っ赤になります。
寒い時には、足だけでも温めると、随分と全身の寒さが和らぎます。
真冬に温泉街を散策していて、寒くなった時にでも、
ちょっと寄ってみてはいかがでしょうか。

 

温泉街の中を歩いていると、普通の家の横に温泉が湧いていてバケツからあふれていたりする。
温泉が大変身近なのです。
東北地方なので冬はかなり寒いのですが、お風呂で温まった後は冷たい風さえ心地よく感じます。

現在も自炊湯治を受け付けてくれる宿も多く昔の湯治場としての機能も失っていません。
このあたりの5つの温泉を総称して「鳴子温泉郷」と呼びます。

 

【最終訪問】
 2006年12月

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