野地温泉(のぢおんせん)

【交通手段】
 車:東北自動車道二本松ICより国道459号線、県道30号線を
    土湯峠方面(磐梯吾妻スカイライン方面)へ走ると、県道沿いにある。
    ICからは20KM前後。悪路はないが、真冬に吹雪くと運転はかなり大変なので注意。

    マピオンでの周辺地図

【共同浴場】
 なし。下記の「野地温泉ホテル」で立ち寄り入浴が出来る。

【宿泊施設】
 1軒「野地温泉ホテル」

 @野地温泉ホテル
    福島県福島市土湯温泉町字野地1    0242-64-3031
    立ち寄り入浴時間 10:00〜15:00(混雑時は〜14:00) 800円 年中無休

【泉質等】
 単純硫化水素泉。源泉温度は45〜89度。
 ほのかに白濁したお湯、真っ白なお湯などがあるので、源泉は1本ではないかも。
 ツルツルした感触で、お風呂によっては硫黄の匂いがかなり強い。

【効能】
 婦人病、胃腸病、神経痛など。

【風呂の様子】
 男性専用と女性専用の大浴場が各1。その他に男女時間交代制のお風呂が4つある。


新野地温泉のすぐ近く、というよりも、隣とも言える場所にあるのが
野地温泉ホテルです。
私が行った日はすごい吹雪で、土湯峠を上ってくるだけでも命がけ。
宿の人に聞くと、なぜか理由はわからないが三が日は絶対に吹雪くのだと。
その言葉のとおり、翌朝4日にはからりと晴れて、山の天気の変わりやすさを実感しました。

 

ロビーは洋風で、レトロな感じでまとめられた近代的なホテルです。
客室は普通に和室もあり、とてもきれいで快適な宿。
人気も高く、こんな吹雪だというのに、ロビーには人が一杯でした。
館内は冷暖房完備なので暖かく、外の吹雪が嘘のようでした。
でも、やはり山。本当に寒いのです。たとえば・・・

 

これは「千寿の湯」へ行く途中の廊下なのですが、窓が凍っています。
下に敷いた結露を受け止めるためのタオルも勿論ですが、
窓全体が実は凍っているのです。
ガラスの表面にかなりの厚さの氷が一面にはりつめており、
ここの寒さがいかに厳しいかがわかります。

 

さてその「千寿の湯」です。ここは男女時間交代制。
ここは純粋にお湯を楽しむ場所としてのお風呂なので、
洗髪や体を洗ったりは出来ません。
硫黄の匂いがものすごく、湯出口の近くではさらにすごい。
湯出口の樋には硫黄がこびりついて真っ白です。
ツルツルするいいお湯で、しばらくぼーっとしてしまいました。
成分で床が滑るので注意です。

 

こちらも時間交代制の「鬼面の湯」。露天風呂です。
かなり大きな浴槽で、周囲に雪が積もっているので、
引きの状態で全部を画面に納めることが出来ません。
外気で冷やされてぬるめになったお湯に入っていると、
時折風と雪が顔にびゅんびゅんと吹き付けられて、
そのくせ体はぽかぽかで、もうサイコー!
手拭もあっという間に凍るので、浴槽周囲は当然凍っています。
滑らないように注意。お子さんやお年よりは特に注意してください。

 

時間交代制の「天狗の湯」の露天です。
ここは造りが面白く、お湯に浸かったまま露天へ移動できます。
上に張ってある黄色いテープは、立ち入り禁止の印。
周囲は雪が凄くて、確かに冬は危ないかもしれません。
ここは「鬼面の湯」と違って、内湯でゆっくり温まってから露天へいけるので、
冬はこちらのほうがゆったりと出来るように思います。

 

←男性専用風呂「剣の湯」と
女性専用の「扇の湯」です。→
どちらもうすく白濁したお湯が溢れ、本当に気持ちのいいお風呂です。
ただし女性専用の露天は、冬場は使えません。
浴槽が広いので、湯出口に近いか遠いかで多少の温度差があり、
自分の好みのところでくつろげます。
どれをとってもいいお風呂揃いで、1泊してゆっくりと入りました。

 

1階の廊下には、野地温泉の昔の写真が飾られています。
荷物やお客さんを運ぶ馬や人夫、宿の窓から顔を出す人たち。
昔はこの峠まで来るのは、本当に大変だったことでしょう。
この写真に写っている人たちは、もうこの世には居ない人たちだけど、
彼らが人力で守ってきた山のお湯は今でも健在です。
このように歴史のある温泉の昔の写真を見るのは、私は大好きです。
温泉が湧いているだけではなく、それに係わってきた大勢の人たちがいて、
その結果としての現在があるわけですから。
表舞台に出てこない、こういう人たちに温泉が支えられてきたおかげで、
私達は今もその恩恵にあずかれるのですね。

 

【最終訪問】
 2006年1月

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