野付温泉(のつけおんせん)

【交通】
 車:野付半島は知床半島の少し南側、標津町の近くにある半島。
    その野付半島には入らず、すぐ横の海岸線を通る国道244号線を
    半島の付け根から別海町へ向かって少し走ったあたりにある。
    詳細は地図参照のこと。駐車場完備。

    マピオンでの周辺地図   

【共同浴場】
 1軒「野付温泉 浜の湯」

 @浜の湯
    野付郡別海町尾岱沼港町120   01538-6-2132
    立ち寄り入浴時間 10:00〜22:30 360円
    宿泊なし 第1・3月曜日定休

【宿泊施設】
 なし。

 @別海町観光案内

【泉質等】
 源泉は2本。井戸のボーリングをしていたら、出てきてしまった温泉だそうだ。
 1つは26度のアルカリ性単純泉(モール泉)で、濃いウーロン茶のような色で透明。
 飲んでみると、飲み込む最後に微かな甘みを感じる。毎分450L自噴。
 もう1つはナトリウム塩化物泉で58.5度。こちらはうすいウーロン茶のようで透明。
 味は苦味をわずかに含んだ塩味だが、それ程濃くはなく十分飲めるくらい。毎分300L 自噴。
 ツルツル感があるお湯で、特にモール泉のほうは肌がしっとりする。

【効能】
 リウマチ性疾患・運動器障害・切り傷・火傷など。
 特に運動器関係に効果あり。

【風呂の様子】
 男女別の内湯と露天。つくりは男女とも同じ。
 内湯は浴槽が2つで、塩化物泉と加熱されたモール泉が掛流されている。
 加熱といってもボイラー式ではなく、熱い塩化物泉の温度をモール泉で下げる(熱交換)ことによるもの。
 全体がタイル張りで、清潔感のある浴室。
 露天は2つの浴槽が並んで設置されており、こちらは加熱も何もせずに掛流し。
 つまりモール泉のほうは26度のまま。浴槽はどちらも4〜5人入れるほどの大きさ。


 晴れた日には国後島をのぞむことも出来る野付半島。ノツケはアイヌ語で「顎」のこと。
 日本最大の砂嘴であり、ブロッケン現象まで見ることの出来る自然の宝庫でもあります。
 野付半島は、北海道の中でも一番印象に残っている場所の1つです。
 常に霧がかかっていて幻想的で、霧の向こうに見える番屋で網を干す漁師も
 草を食む親子の馬も、自分が今目の前に見ている現実には見えなかったりします。
 私の知人はバイクで野付半島をツーリング中、馬がバイクを追いかけてきて
 ついには併走した感動を語っていました。
 有名なトドワラ(トドマツが海水の浸食で立ち枯れてしまった林)や原生花園もあり
 ここが日本の一部だということが信じられない光景があちこちにあります。


 その野付半島の付け根の辺りに、「野付温泉 浜の湯」があります。
 このあたりは野付半島本体とは違って、普通の港町。住民もそれなりに多いです。
 小さな目立たない造りの建物。国道からちょっと奥まっているので余計そう感じます。
 しかし建物は質素で小さくても、お風呂は実にすごいものでした。


 まずは内湯。壁に沿って浴槽が2つ設置されており
 そこからざあざあと音をたててお湯が溢れています。
 どちらも結構ツルツル感があって、肌に優しい感じのお湯です。
 しっとりとした肌触りで、湯上りにも肌の乾燥をまったく感じません。
 塩化物泉は源泉温度も高めなので、塩分の効果と相まって、非常によく温まりました。


 露天に行ってみてびっくり。この建物の外観から連想する露天とは違ってとても広く
 豪快な印象のものでした。
 でーんと据えられた大きな浴槽2つ、そこに源泉がそのままざあざあと掛流しです。
 屋根は無く開放感たっぷり、しかも浴槽から塀までの間も思ったよりも広い。
 とても気分が大きくなれる、これぞ露天の醍醐味!という露天でした。
 源泉温度のまま注ぎ込まれるモール泉は最初はぬるくて冷たく感じますが
 長く入っていると徐々に温まってきます。これは夏場は本当に気持ちいいと思いますよ。
 海の近くなので風が強く、体は温かいのに顔に吹き付ける風は涼しく
 のぼせずにゆったりと入浴できます。
 源泉のままの浴槽があるというのは、本当に温泉ファンにとっては嬉しいものです。


 ロビーには沢山の色紙が飾られています。有名なマラソン選手の色紙などもありました。
 このあたりはスポーツの合宿が盛んで、実業団の選手がよくトレーニングに来るのだそうです。
 そしてこの野付温泉で体を休めると。そういえば確かに、走っている人をよく見かけました。

 このあたりは目立った観光地ほどの知名度はないです。
 しかしなぜか人を惹きつける、不思議な魅力に満ちています。

【最終訪問】
 2004年9月

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