御岳(御嶽)明神温泉(おんたけみょうじんおんせん)

    【交通】
     車:中央自動車道中津川ICより国道19号線を木曽福島方面へ延々と走り
        県道20号線で左折し、そのまま走っていくと道沿いに看板が出ている。
        ICからは約75KM。悪路なし、駐車スペース十分。

        マピオンでの周辺地図

    【共同浴場】
     1軒「やまゆり荘」

     @やまゆり荘
       長野県木曽郡開田村大字西野6321-1211    0264-44-2346
       立ち寄り入浴時間 9:00〜21:00 600円 火曜日定休(祝日の場合は翌日)

    【宿泊施設】
     なし。しかし周辺には沢山宿泊場所あり。

     @開田高原公式サイト

    【泉質等】
     ナトリウムカルシウム炭酸水素塩硫酸塩泉。源泉温度は47.5度。
     湧出時は無色透明だが、時間がたつにつれて色がついてくる。
     浴槽には黄土色のような緑がかったような、底が見えないくらい濁ったお湯が溢れている。
     キシキシとツルツルの中間の肌触り。よく温まる。匂いはなく、炭酸の味が強い。
     鉄分と見られる湯の花が舞っている。

    【効能】
     神経痛、筋肉痛、皮膚病、動脈硬化、痛風、慢性便秘、肥満症など。

    【風呂の様子】
     男女別の内湯と露天。建物自体も大きいが、浴室も広い。
     露天からの景色が素晴らしい。設備的にも十分で、さまざまな人に対応できそう。


木曽の御嶽山は霊山。古来より信仰の山としてあがめられています。
その霊山を臨む高原には、いくつもの温泉があります。
御岳明神温泉もその1つ。
宿泊もできそうな立派な建物の立ち寄り入浴施設「やまゆり荘」は
いつも大勢のお客さんで賑わっています。

 

建物は木をふんだんに使った贅沢なつくり。
木の廊下はぴかぴかに磨かれており、とても清潔感のある施設です。
浴室も広くて立派。これは内湯ですが、浴槽手前にある片手桶の大きさから
浴槽の大体の大きさがわかると思います。
こんな大きな浴槽になみなみとお湯が溢れています。
ここの源泉温度は47度と、低い泉温が主な御嶽山周辺の温泉の中では高いほうで
浴用に適した温度となっています。加熱もされずに掛流し状態です。

 

こちらは露天です。内湯と同じお湯ですが、日光が当たって色濃く見えます。
やはり広々としたお風呂で、自然の中で手足を伸ばしてゆったりと入浴出来ます。
お湯もいいですが、ここの露天の醍醐味は景観。
この衝立の向こうに見える雄大な山と空は、心まですがすがしく洗ってくれます。
良いお湯に浸かって素晴らしい自然を心ゆくまで味わえる温泉。
お客さんが多いのもうなずけるというものです。

 

子供の頃銭湯で、湯上りの老人達が「御嶽山を信仰しているので、今度またお参りに行くんだ」という話をしていました。
子供だった私には、「山を信仰する」というのがよくわからず、修行のようなものをしに行くのだと思っていました。

中年といわれる年齢にさしかかった現在、御嶽山を眺めていると、あの老人達の気持ちがわかるような気がします。
何物にもゆるぎないと思われるその雄大な姿は、信仰心を持たない私ですら神々しさを感じます。
また御嶽山は活火山でもあり、一番最近の小規模噴火(水蒸気噴火)は1991年と最近のこと。
ここしばらくは大噴火がなかったようですが、科学を持たない古代の人々は煙や火を吐く山を見て
人間とはレベルの違う偉大な力を感じ、そこに神の姿を見たに違いありません。
やまゆり荘で私は、山伏の格好をした修験者に出くわしました。やまゆり荘のお湯で禊をして、これから霊山に向かうのでしょうか。
科学が私達の生活を支配しても、自然に対する畏怖と敬いの感情というのは、延々と生き続けていくもののように感じました。

 

    【最終訪問】
     2004年7月

HOMEへ>>長野県一覧へ