大深温泉(おおふかおんせん)

【交通】
 車:東北自動車道鹿角八幡平ICより国道282号線、341号線を南下、
    アスピーテラインという道路が見えたらそこに向かって左折する。
    そのまま進んでいくと「蒸けの湯」があり、その反対側に「大深温泉」がある。
    駐車スペースあり。ICより約25KM。
    道は舗装されており、走行には問題ない。雪の降る冬季は閉鎖される。

   マピオンでの周辺地図    

【共同浴場】
 なし。

【宿泊施設】
 1軒宿「大深温泉」

 @大深温泉
    秋田県仙北郡田沢湖町玉川字大深沢   0186-31-2551
    定休日はないが10月中旬〜5月末まで休業(アスピーテラインごと通行止め)。
    宿泊は大部屋のオンドル宿舎のみ、食事は自炊。炊事場は別棟にあり。
    宿泊は1人1950円。立ち寄り入浴時間は6時〜20時まで。400円。
    ただし立ち寄りでオンドルを利用する場合は別料金が必要。

【泉質等】
 単純硫化水素泉。半透明、軽度白濁。硫化水素臭あり、無味。
 ツルツルする感触のお湯。源泉温度は85度。

【効能】
 リウマチ、神経痛、皮膚病、婦人病など。

【風呂】
 浴室は男女別で、木造の湯小屋。4〜5人くらい入れそうな大きさの木の浴槽。
 浴槽にお湯が注ぎこまれる樋の中にレンガが1個、そのレンガの向きで
 湯量を調節する。
 オンドル宿舎は昔ながらの大部屋形式で、毛布などに包まって横になると
 体の下からじんわりと熱が伝わってくる。


 湯でたこ、オンドル初体験。いやー、いいもんです。病み付きになりそうです。
 許されるなら、真冬にそとは吹雪いている状態で、オンドル小屋の中で寝そべって
 読書したり惰眠をむさぼりたい。
 で、「外は寒そうだなー」なんて言いながら、簡易コンロで沸かしたお茶飲んで焼いたお餅たべて、、、
 ということをやってみたいものです。つげ義春の世界が好きな人には本当にお奨めです。


 「蒸けの湯」のすぐ近くにある温泉。
 地面のあちこちから温泉のガスが噴出し、ミニ地獄谷のような光景です。
 駐車場のすぐ近くに旅館の建物があり、お金はそこで払いますが浴場は別棟。
 別棟といっても、木造の小さな湯小屋です。
 古そうですがきちんと掃除もされており、清潔感は申し分ありません。
 男女別の小ぢんまりした浴室で、熱いお湯が樋を伝って流れ込んできます。
 その樋の中にレンガが1個置いてあり、これの配置によってお湯の流入量を調節します。
 硫黄泉で樋には黄色いおなじみの硫黄成分の沈着。
 しかしここで大変不思議だったのは、全くお湯に味がなかったことです。
 普通は口に含むと硫黄の匂いがパーッと広がったり、すっぱかったりするものですが
 ここは全くそれがない。加水しているためでしょうか。
 しかしお湯の肌触りはつるつるして、一般的な硫黄泉と同じ感じのものでした。
レンガで流入量を調節 浴槽


 そして裏手にオンドル小屋が2棟。お邪魔しまーすと中に入ると、外の涼しさがうそのような温かさ。
 柱の温度計を見ると、40度をさしていました。
 気温40度というとものすごく暑く感じますが、30分くらいここに居つづけても
 夏のように汗だらだらになることはなかったです。
 ここで湯治をしているらしいおばあさんが2人、簡易コンロで煮物を煮たりお湯を沸かしていました。
 1,2週間くらい逗留するそうです。


 大部屋形式で細長い小屋の中央に通路があり、その両側が床オンドルです。
 中央の通路は温かくない。冷たい土の通路です。
 仕切りなどは全くなく、壁の上のほうに荷物を置く棚がしつらえてあるだけです。
 1人あたりのスペースはそれほど広くなく、1畳くらいでしょうか。
 荷物の置いてない場所を見つけ、あがりこんでごろんと横になりました。床から熱がじんわりと体に伝わってきます。
 この日は天気もよく小春日和で、窓から差し込む日光とオンドルの熱で本当にいい気持ち。
 熱いという感じではなくほんのりと温かいという表現がぴったり。
 そんな状態で目を閉じていると日頃のストレスなども吹っ飛んでしまうほどリラックスできます。


 でも私の場合は30分程だったので、そう感じたのかも。
 オンドルというのは気づかない間にすごい量の汗を出す(一晩で毛布がかなり湿ってしまうくらい)
 ということなので何時間も寝そべっていたらとんでもなく暑く感じることだってあると思います。
 でも軽装で毛布に包まって夜の間中ぽかぽかと温かくて、、、っていいなあ。
 そのうちこのオンドル小屋に数日間逗留したいです。
炊事場 ここで物を茹でることも


 「蒸けの湯」のオンドル小屋は山津波で流されてしまって今はありません。
 ここの近くの赤川温泉、澄川温泉というところも山津波で破壊され、
 現在は荒涼とした光景となっています。
 このあたりは災害が多いようですが、どうか大深温泉はそのようなことになりませんように。
 何軒もあったオンドル小屋がどんどんなくなっていくのはつらいです。
 毎年通ってくる常連さんも居るようですし、このままの姿で残って欲しいものだと思います。
澄川温泉跡

【最終訪問】
 2003年9月

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