小谷温泉(おたりおんせん)

【交通】
 車:北陸自動車道糸魚川ICより国道148号線を白馬方面へ南下し、
    県道114号線にあたったら左折し、そのまま進んでいくと、宿が数軒ある。
    それぞれの宿に駐車スペースあり。ICからは約40KM。

    マピオンでの周辺地図

【共同浴場】
 いわゆる共同浴場はないが、公共の露天風呂がある。
 また、宿が数軒あり、それぞれで立ち寄り入浴が出来る(下記参照)。

 @小谷温泉村営露天風呂
    長野県北安曇郡小谷村小谷温泉    電話なし
    立ち寄り入浴可能時間 10:00〜21:00 寸志
    冬季休業 雨飾荘(0261-85-1607)が管理を行っている

【宿泊施設】
 宿が3軒。いずれも泉源は別。

 @信州小谷村観光 の 秘湯名湯めぐり の 小谷温泉参照

【泉質等】
 ナトリウム炭酸水素塩泉。ほぼ無色透明で炭酸味、塩味など。ツルツル感あり。
 匂いは無い。

【効能】
 神経痛、筋肉痛、皮膚病など。

【風呂の様子】
 「村営露天風呂」は雨飾荘の裏にあり、男女別。岩とコンクリートで造られている。
 掛流しで、きれいに管理されている。夏場は虫に注意。
 「雨飾荘」は男女別の内湯と露天。女性用露天は、内湯から続いてはいない。
 温度が高いため加水されているが掛流し。
 「山田旅館」は男女別の内湯。打たせ湯あり。
 「熱泉荘」は工事中で、入浴できなかった(2006年6月時点)。


私が大好きな温泉地の一つである小谷村の温泉です。
小谷には個性豊かな温泉が数多くあり、しかもその近くには姫川・白馬などの温泉もある。
山に囲まれ水に恵まれた、本当にすごい地方です。
その村の名が冠された小谷温泉。数軒の宿と、村営の露天風呂があります。

 

村営露天風呂は雨飾荘の裏手にあります。駐車場から歩いて2分くらい。
林の中にある露天ですが、ちゃんと男女別に分かれています。
コンクリートと岩で造られた風情のあるものです。
周囲を木々に囲まれての入浴は、本当に気持ちよく、気持ちも豊かになれます。

 

湯出口はこんな感じです。何も手を加えていないお湯が、贅沢に注がれます。
私も喜び勇んで入ったのですが・・・思いがけない敵が!
それは、熊蜂でした。浴槽の上空を飛んでいたらしく、攻撃して来ました。
これには、参った。
体もろくに拭かぬまま急いで着衣し、ほうほうの体で逃亡。
いや〜、あんなのに刺されたら、洒落になりません。
皆さんも入る際は、十分に気をつけてくださいね。
あ、それから寸志は忘れずに。脱衣所に料金箱があります。

 

露天風呂の管理をしてくださっている、「雨飾荘」。
こちらのお湯も村営の露天風呂と同じお湯を引いており、内湯と露天があります。
随分前に一度訪れたことがあり、混浴の大きな露天風呂が印象に残っていました。
営業開始とほぼ同時に訪れ、清掃後の一番風呂に入れていただくことに。

 

こちらが男女別の内湯です。源泉温度が高いため、少々加水しているようですが、
それでもかなり熱かった。体を徐々に慣らしながら、入りました。
ツルツル感が強いお湯で、体にジンジンとくる熱さです。
お湯は無色透明で、それほど大きな特徴がなく見えますが、
湯出口や浴室の床の堆積物を見ると、このお湯のすごさがわかります。

 

左が男湯、右が女湯の湯出口です。すごいでしょう、この堆積物!
岩の上にパイプが渡してあり、そこからお湯が出続けているのですが、
飛沫がかかる岩の表面はゴテゴテです。
浴槽は念入りに清掃されているのか、ここまでの成分堆積は見られません。
この湯出口の成分堆積はこのままにしておいていただきたいです。

 

さて露天ですが、以前は大きな浴槽で混浴だったものが、
男女別に仕切りが作られていました。
目隠しも何もない混浴だったから、女性側から要望があったのでしょう。
以前よりは少し狭くなりましたが、気持ちよさはかわりありません。
こちらでは虫の襲撃にあわなかったので、のんびりと入浴できました。

 

「雨飾荘」から車で何分も走らない距離にある「山田旅館」は、
木造ですが歴史を感じる重厚な建物です。
立ち寄り入浴を申し出ると、もう少しすると清掃が終了するということで、
少しの時間、廊下で待たせていただきました。
廊下もよく磨きこまれており、よい手入れがあってこその建物だな、と
しみじみと感じました。

 

浴室の入り口です。左が女湯、右が男湯。
昔ながらのガラリ戸で、とても風情を感じます。
脱衣所もシンプルながら、ドライヤーなども備えられており、
必要なものはきちんと揃っていました。

 

浴室はこんな感じ。男女とも同じ広さで、左右対称の形になっています。
左の写真で、浴槽の手前に見えるのは、寝湯。浅くなっており、枕もあります。
お湯の温度はちょうどよく、熱くもなくぬるくもない。適温で、本当に気持ちがいい。
無色透明のお湯ですが、炭酸の渋みを強く感じます。
右の写真の浴槽の右奥に見えるのは打たせ湯で、ここが湯出口になっています。
どうなっているかというと・・・

 

 

高い場所からお湯が落ちてくるのですが、お湯の向こうの柱が見えますか?
これ、温泉成分が付着して、巨大な柱になったものなのです。
本当はこの中に入って、打たせ湯として使うためのものなのですが、
この柱が成長し続けていったら、いずれは打たせ湯ができなくなってしまいますね。
これを見るだけでも、とても成分の濃いお湯だということが、よくわかります。
とにかくすごいお湯だなあと感じました。

 

ツルツル感がすごく、とても肌に優しい感じのお湯です。
適温だからといって入りすぎていると、半端じゃなく温まります。
浴槽の周囲には滑り止めとして、ゴム製のマットが沢山敷いてありますが、
これすらも温泉成分の付着で、この浴室に違和感ない状態になっています。
実際にとても滑りやすいお湯ですので、入る際は十分に注意してください。

 

この宿の隣にも、同じような建物がありました。
ここも昔は旅館だったらしいのですが、廃業したので、
山田旅館さんが管理など全てを行っているということです。
この宿のすぐ近くに左のような小さな飲泉所があり、自由に飲むことができます。
これは廃業した宿の泉源らしく、ほのかな塩味で内湯とは違うお湯でした。
湯出口の周囲には白く成分がこびりついており、これもまた濃そうなお湯でした。

 

「熱泉荘」は「山田旅館」から車で2〜3分の距離。
山田旅館で湯治中の人から、あそこはまたお湯が違うと聞いたので、早速行ってみました。
しかしお風呂が工事中だとのことで、入浴は断念。
次回来た時には、是非とも入ってみたいものです。

 

決して広い範囲ではないエリアに、多くの温泉のある小谷村。
山あり川ありの恵まれた環境と書きましたが、以前は川が氾濫して、
大変な災害に見舞われたこともある地域でもあります。
水害で孤立してしまった地域があったり、大水で泉源がやられてしまったり。
風光明媚な環境ではありますが、自然が豊かだということでの困難も大きかったようです。
今でも冬場はかなり寒さが厳しく、天候によっては行くのが大変だったりしますが、
その苦労が報われるような素晴らしいお湯が、ここにはあります。
どこの温泉に入ってもはずれのない小谷村。
ハイキングやスキーで訪れた際には、是非ともどこかのお湯に浸かってみてください。

 

【最終訪問】
 2006年6月

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