押立温泉(おったておんせん)

【交通】
 車:磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICより国道115号線を北上し、
    県道7号線に当たったら左折する。
    そのまま進み、翁島駅を左に見るあたりで右折し、そのまま進むと到着。
    最後の細い道に入ると、途中で看板が出ている。ICからは約15KM。

    マピオンでの周辺地図

【共同浴場】
 なし。下記の宿で、立ち寄り入浴が出来る。

【宿泊施設】
 3軒の宿がある。

 @住吉館
    福島県耶麻郡猪苗代町押立温泉    0242-65-2221
    立ち寄り入浴時間 10:00〜16:00 600円
 @さぎの湯旅館
    福島県耶麻郡猪苗代町大字磐根字佐賀地2557    0242-65-2515
    立ち寄り入浴時間 不明 500円
 @山形屋旅館   ←  湯でたこはここに宿泊
    福島県耶麻郡猪苗代町押立    0242-65-2450
    立ち寄り入浴時間 応相談 500円

【泉質等】
 含重曹食塩泉。源泉温度は47.5度。
 無色透明無味無臭で、キシキシした感触のお湯。冬場は適温だった。

【効能】
 火傷、切り傷、皮膚病など。

【風呂の様子】
 「山形屋旅館」さんのお風呂は1箇所で、貸切制。
 コンクリートの浴槽があるだけ、シャワーなどはない。
 適温のお湯が掛流し。
 「さぎの湯旅館」さんのお風呂は、男女別の内湯のみ。タイル張りの浴室。
 熱めのきれいなお湯が掛流し。
 「住吉館」さんのお風呂は、男女別の内湯と、混浴の露天。
 いずれも掛流し。冬場は露天はお休みらしい。


押立温泉は、山間にある3軒の宿から成ります。
温泉街などは勿論なく、本当に静かな山の中の温泉です。
私が宿泊した「山形屋旅館」さんは、普通の民家が大きくなったような宿で、
もう見た目からして私の好みにぴったりでした。
雪はそれ程でもなかったものの、翌朝は車の窓が凍っていたりして、
猪苗代の冬の寒さを感じる場所です。

 

外観からの想像通り、宿はとても古そうです。
でもきちんと手入れされており、不潔な感じは全くありません。
左の写真は何かと言うと、これ階段なのですよ。
ものすごく急な階段で、びっくりでした。
上りよりも、下りのほうが怖かったです。

客室は2階。
障子や襖で仕切られた部屋が並んでいます。
昔の湯治宿って、こんなだったのだろうなあ。

 

お風呂は一箇所で、貸切制です。
小ぢんまりしていて、2人入れる大きさの浴槽が1つのみ。
そこに無色透明のきれいなお湯が、絶えず注がれて溢れます。
真冬で体が冷え切っていたので、最初はとても熱く感じますが、
入ってしまうと本当に気持ちよくて、宿泊中に何度も入りました。
湯上りには肌が赤く染まって、目に見えて温まっているのがわかります。

 

脱衣所の片隅に、何やら水が出続けている場所があります。
浴室の少し手前なのですが、これが何かと言うと・・・

 

鉱泉なのでした。すごい温泉成分が堆積しています。
何でもこの鉱泉が、もともとの押立のお湯なのだとか。温度は22〜23度くらい。
昔はこれを沸かしていたそうなのですが、燃料代もかかるし、
それに何よりも火事の心配が絶えずあったというので、
現在は近くのスキー場から熱いお湯を引いてきているのだとか。
この鉱泉は自然湧出だそうですが、使わずに捨てているそうです。

 

現在使用中のお湯は結構熱いので、夏場は大変だとのこと。
それならば、現在捨てているもともとの押立のお湯を、
夏場には使ってみたらどうか?と思いました。
今のお湯にブレンドしてもいいし、源泉槽を造るのもいい。
熱いお湯と、冷たい鉱泉に交互に入れたら最高ですし、
やはり源泉槽があるというのはいいですよ。
あの温泉成分を全部落として、古い浴槽を復活させるというのも
いいかもしれないな・・・なんて、
お湯に浸かりながらひたすら考えてしまいました。
いや、私があの源泉に入ってみたいだけなんですけどね。

豪華な設備などは全くありませんが、昔ながらの雰囲気の宿です。
鄙び感や素朴さを求めている方には、うってつけの宿だと思います。
真冬はかなり冷えます、ご参考までに。

 

真冬に行った押立温泉に、夏場に行ってみました。
入っていない他の2軒に立ち寄ってみるためです。
まずは山形屋旅館さんのお隣にある、「さぎの湯旅館」さん。
国民宿舎ということですが、調理場では女将さんと思われる人が
なにやら調理の下ごしらえなどをしていらして、
アットホームな雰囲気のところでした。

 

浴室はとてもシンプル。男女別の内湯が1つあるのみです。
静かに溢れるお湯は無色透明ですが、よく見ると黒く細かい湯の花も。
肌触りはキシキシした感じで、見た目よりも混ざりものが多そうです。

 

お湯のあふれ出る場所には、このように多少の成分堆積が。
やはり夏場は熱めのお湯でありました。
汗を流す程度にさっと入ったつもりでありましたが、
そこはそれ、なにせ温泉ですから、保温力は抜群。
湯上り後もなかなか汗がひきませんでした。

 

「住吉館」さんは、他の2軒とは少々離れた場所にあります。
とは言っても、車で2分くらい。
青い空に緑とともに、赤い屋根が映えます。
受付で、露天があるが混浴な旨伝えられます。
冬場は露天はやっていないという話は聞いていたので、
ちょうどいい時に来たな、と思いました。

 

内湯の写真はありません。露天は、こんな感じです。
木漏れ日が眩しすぎて、どこがお風呂かわかりにくいかもしれませんが、
中央の池のように見えるのがお風呂です。
岩風呂で石灯籠などもあり、周囲は林でとても風流。
内湯と同じ無色透明の熱いお湯が注がれており、とてもきれいです。
眩しい木漏れ日の中で入るお風呂は、本当に気持ちがよかった。
横にはあずまやもあって、そこで着替えることもできます。

 

女湯から露天へは、ちょっと距離があります。
とは言っても、1分ちょっとなんですけどね。
それでもこのような所を歩かなければならないので、裸は厳しい。
冬場はこの道が危険なので(きっと凍ってしまう)、露天はお休みなのでしょう。
隠れる場所がないので女性には少々厳しい混浴かもしれませんが、
チャンスを狙って入ってみてください。
緑に囲まれての入浴、気持ちいいですよ。
冬には冬の、夏には夏の良さがある、小さな山間の温泉の3軒の宿。
都会の喧騒を離れて静かに過ごしたい方、是非どうぞ。

 

【最終訪問】
 2007年8月

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