林道温泉(りんどうおんせん)

【交通】
 車:東海北陸自動車道福光ICより国道304号線を南下し、途中で左へ折れる。
    林道温泉加賀屋という看板があるのだが、その近く(ちなみに加賀屋はもうない)。
    平野を見下ろす小高い丘の上にあり、最後の坂道は少々急。駐車スペース十分。
    (到着が暗くなってからで、周囲の様子は定かではない。)ICからは約7〜8KM。悪路はない。

    マピオンでの周辺地図

【共同浴場】
 なし。下記の「観光荘」で立ち寄り入浴が出来る。

【宿泊施設】
 1軒「観光荘」 *ただし、素泊まりのみ

 @観光荘
   富山県東砺波郡城瑞町林道2-6    0763-62-0207
   立ち寄り入浴時間 9:00〜21:00 350円 年中無休

【泉質等】
 炭酸泉。源泉温度は14.9度。無色透明のお湯で、茶色く細かい温泉成分が見られる。
 うすい炭酸味(季節によって随分炭酸の濃さが変わるそう)。肌触りは普通。

【効能】
 「あたたまりの湯」で、とにかく保温力が強いのが特徴。
 なので、冷えがよくない婦人病や筋肉関節関係には良いようだ。

【風呂の様子】
 男女別の内湯。沸かし湯で、循環ではない。
 タイル張りの浴室浴槽で、カランはあるがシャワーはない。
 窓が広く、眺望は素晴らしい。が、曇りガラスではないので、そのつもりで。


旅行へ行く前には、当然ながら色々と下調べをしていきます。
私は全て行き当たりばったりという旅は苦手で、宿泊場所だけは確保して行きます。
ここに宿泊した時も、当然ながら予約電話を入れたのです。
が、「はい、泊まれますよ」とだけの返事で、電話は切れてしまいました。これにはびっくり。
宿泊当日、再度電話で確認を入れて、「観光荘」へ向かったのでした。

 

建物はすさまじく古く汚いと聞いていたので、覚悟して行きました。
しかし客室などは余分なものが一切無く、思ったよりもきれいでした。
障子等もきちんとはりかえられており、不潔さはありません。
少々拍子抜けするというか、ほっとするというか。
自炊宿なんですが、女将さんもお湯を持ってきてくれたり、
出来る限りの対応をしてくださったのがとても好印象でした。

 

お風呂の前には富山の温泉や鉱泉の名前が並びます。
勿論ここ林道温泉も入っています。
林道温泉は以前は他にも宿があったのですが、
現在はこの観光荘1軒だけとなりました。

 

お風呂はこんな感じ。浴室は広いけれど、浴槽は小ぢんまりしています。
沸かし湯で、ちょうど良い温度に沸かされ、波板の蓋がされていました。
この浴室からの眺望は素晴らしい。平野が一望できます。
浴槽の横には蛇口がいくつか付いており、その1つが鉱泉。
飲んでみると弱い炭酸で、強い個性は感じられないものの、
やはり鉱泉、とにかくよく温まります。
この日はとても寒く、この宿に到着した時は震えていたのですが
お風呂の後は寒さを感じず、朝までぐっすりと眠ることが出来たのでした。

 

林道温泉は、強い炭酸泉として有名でした。
しかし以前、この付近で河川工事があってから、水の流れが変わったのでしょうか、
炭酸がぐんと弱くなってしまったのだそうです。
地中の炭酸ガスの量は一定らしく、貯留する水の量が増えたので
そのぶん濃度は低くなってしまったのでしょう。
今でも水の少ない5〜8月には炭酸が濃くなるそうですが、大雨が降っては元通りだそうで。
炭酸の多い時期に、今度は来てみたいものです。
平成3年の温泉分析表では1750mgだった二酸化炭素が、最近の分析表では400mg台にまで低下。
それでもあれだけ温まるのですから、やはり温泉というのはすごいものです。

左のポスターは、たけし軍団の井出らっきょの番組のもので、
神戸のお嬢様を1泊3000円台の自炊宿にご招待!という企画だったそうで、この宿で撮影されたのでした。
見たかったなあ。このような番組には、マジでテレビに出せないような宿は使いませんから、
ここを選んだというのは、当意即妙と言えましょう。

 

宿は老夫婦で経営しています。
お子様はいらっしゃるそうですが、宿の跡は継がないということで、
この宿はそのうちなくなってしまうかもしれない宿なのです。
なんとも哀しいものですが、時代の流れというのは、どうにもしがたいものですね。
暗くなってから到着した私を、寒い玄関でずっと待っていてくれたおばあさんの気持ちが嬉しく、
色々な意味で私にとっては忘れられない宿となりました。
富山へ行くたびに、様子を見に寄ってみたい温泉の1つです。

 

【最終訪問】
 2005年12月

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