下諏訪温泉(しもすわおんせん)

【交通】
 車:長野自動車道岡谷ICより国道20号線を表示に沿って5KM。
    共同浴場によっては駐車場が離れていたりするので注意。
    悪路は無く、冬でも除雪はされているが、気温によっては凍結する。

    マピオンでの周辺地図   

【共同浴場】
 11箇所。料金は殆ど共通で220円。「湖畔の湯」が250円、「六峰温泉」が200円。
 券売機方式だったり、番台で払ったりと支払方法は様々。
 営業時間は殆どが5:30〜22:00くらいだが、電話で確認するのが無難。

 下諏訪町の共同浴場一覧

【宿泊施設】
 下諏訪の範囲は思ったよりも広く、宿も沢山ある。

 下諏訪観光協会の公式サイト

【泉質等】
 単純泉、ナトリウム硫酸塩泉、塩化物泉など。
 無色透明、無味無臭のお湯で、温度は源泉により差があるが
 44度〜60度台まで。

【効能】
 慢性婦人病、動脈硬化、美肌効果、糖尿病など。
 泉質により差が出てくるので、掲げられている効能書きを読むこと。
 共同浴場により泉質が異なる。

【湯でたこの入った風呂】
 「児湯」「湖畔の湯」以外は露天は無く男女別の内湯のみ。
 いずれも掛流しで、タイル張りの浴室。
 脱衣所にロッカーがある所は少ない(というか殆ど無い)ので
 貴重品は自分の責任で持ち込むこと。
 またドライヤーなどは持込使用が有料のところもあるので指示に従う。


 諏訪といえば諏訪湖。諏訪湖の近くに栄える温泉地です。
 中仙道と甲州街道の交差する交通の要所であり、温泉もあり
 御神渡の見られる湖もあり、時計などの精密産業や紡績などでも栄え
 信仰の場として宿場町として産業地として知られています。

 

 全体的に熱いお湯、寒い日には本当にありがたいお湯です。
 何しろあの巨大な湖、諏訪湖が凍りつくのですから冬の寒さはかなりのものです。
 私が1軒目の共同浴場を出て駐車場に戻るまでの間にぬれた手拭が凍り付いてしまったくらい。
 そんな寒い中浴槽から溢れ出ている熱いお湯に入るのは、「ありがたい」という言葉がぴったりです。

児湯

 

 数ある共同浴場の中で私が一番気に入ったのは「旦過湯」。
 ここは湯量が多く、旦過源泉からお湯を引いてきている共同浴場がいくつかあります。
 「旦過湯」は源泉ダイレクトなのでとにかく熱い。源泉温度は65度です。
 夏はつらいくらいの熱さですが、さすが源泉という感じのお湯です。
 お湯の中で肌をなでた時の感触が違う。説明は難しいけどやはり違うのです。
 「旦過湯」は歴史も古く、鎌倉時代にはもう開湯されていたとか。
 修行の雲水が宿泊する「旦過寮」のお湯として使われていた歴史のあるお湯なのです。

 


路地裏にひっそり
 雰囲気がとても気に入ったのは「菅野温泉」。
 国道のすぐ脇にあるのですが、細い路地を入った場所にあるため目立たない。
 とにかくひっそりと存在するお湯です。
 入り口は小さいのですが中は広く、浴槽も10人以上は入れそうな大きさです。
 脱衣所は昔の銭湯を想起させるようなつくりで、どこか懐かしい雰囲気。
 しかし、きれいに磨きこまれた床がとにかく冷たい!
 服を脱いでいる間、足に痛みをおぼえそうなほど冷たいので
 冬は靴下は最後に脱ぎましょう。
 でもその甲斐あって、浴室の熱いお湯に体が包まれた時の幸福感は
 たとえようもないくらいのものでした。

すごい湯気で真っ白

 

住宅街の中にある「みなみ温泉」 新湯も住宅街の中 とても広かった矢木温泉

 

これらの中でも富部温泉は鄙び感も抜群で、
とても味のある温泉銭湯です。
このすぐ近くに、昔若者達が夜な夜な集まったという大石があって、
みんなでその周囲で歌ったり踊ったり、
その石を持ち上げて力比べをしたりして楽しんだということが書かれています。
読んでいると、昔の人々のささやかな楽しい時間が伝わってきました。

 

シンプルな浴室ですが、お湯はばっちりです。
やはり諏訪らしくキンキンに熱いお湯で、気持ちいいのなんの。
でもこの富部温泉、2007年3月31日で廃業してしまいました。
一度でもこのお湯に入れたことを、感謝いたします。
ありがとうございました。

 

 どこもきれいなお湯が掛流しで低料金、朝から晩まで営業している。
 これじゃ自分の家の風呂なんて入れないだろ、、、と思ったら、このあたりは温泉を引いている家庭も多いのだそうです。
 とにかく湯量が豊富なんだとか。まさに天の恵みです。
 温泉を引いていない人はこうして共同浴場に来るわけで、いつ行っても地元の人で、朝早くから賑わっています。
 こういう社交場的な共同浴場っていいなあ。
 寺山修司が「その土地のニュースを知るには銭湯が一番」と書いていましたっけ。
 今や東京の銭湯ではそういう話は聞けないですが、こうした地方の共同浴場には、まだそのような雰囲気が残っています。

【最終訪問】
 2004年1月

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