湯抱温泉(ゆがかえおんせん)

【交通】
 車:山陰自動車道松江ICより国道9号線を海岸沿いに大田市方面へ走り
   国道375号線を左折し、そのまま走ると到着。ICからは約55KM。
   駐車スペース問題なし。

     マピオンでの周辺地図

【共同浴場】
 なし。
 下記の旅館では立ち寄り入浴を行ってはいる。しかし、常時入れるというものではない。
 鉱泉なので、入るためには沸かさなければならないが、宿泊客がいない場合は沸かさないこともある。
 沸いていない場合は、当然ながら入ることは出来ない。
 電話などで確認したほうがよい。何度行っても、駄目だった人もいる。

【宿泊施設】
 5軒ほどあるが、3軒+2軒という感じで、距離が結構離れている。

 @中村旅館
    島根県邑智郡美郷町湯抱315   0855-75-1250  ←湯でたこはここに宿泊
 @日の出旅館
    島根県邑智郡美郷町湯抱275   0855-75-1230
 @青山旅館
    島根県邑智郡美郷町湯抱315-4   0855-75-0050
 @神湯なかだ
    島根県邑智郡美郷町湯抱348   0855-75-1241
 @湯抱荘
    島根県邑智郡美郷町湯抱344   0855-75-1357

【泉質等】
 含塩化土類食塩泉。源泉温度は28度。
 湧出時は無色透明だが、次第に白っぽく濁ってきて、浴槽の中のお湯は少々クリーム色っぽい。
 塩味を強く感じる。硫黄も含まれているようだが、硫黄の匂いや味を感じることは出来なかった。
 ツルツルすべすべした感触。

【効能】
 神経痛、筋肉痛などの運動器障害、慢性婦人病、皮膚病など。

【中村旅館の風呂の様子】
 浴室は1つ。広い浴室に4〜5人入れる大きさの瓢箪型の浴槽がある。
 温泉成分がコテコテに固まりすぎて、もともと何で出来ていたのかわからない状態。
 床は千枚田状態なので、一部に浴用マットが敷いてある。
 お湯は貯めおき加熱、薪で沸かしている。鉱泉は自由に注ぎ足せる。
 体を洗う場所はこの他にちゃんと設けられていて、シャワーやカラン完備。


大田市周辺には、いいお湯が沢山あります。
柿本人麻呂が没したと言われているあたりにあるのが、湯抱温泉。
山間の静かな温泉地。平日だったからか、閑散としています。
聞こえるのは川の流れと鳥の声。
数軒ある宿の中から、今回は中村旅館さんに宿泊させていただきました。

 

ここの浴室はすごいですよ!
ご覧頂けばわかると思いますが、とんでもない量の析出物です。
宿が今の状態になってから、約50年かかってここまで堆積したそうです。
もともとはタイルの浴槽浴室だったようですが、既になんだか不明な状態に。
左の写真で床のタイルが一部露出しているのは、絶えず水を流しているから。
そうしないと、排水口の周辺も危ないようです。

 

床の一部はこんな感じで、気持ち悪いと感じるくらいの堆積です。
塩と硫黄が固まって、このようになるのだとか。
こういう千枚田って茶や黒っぽいのは時々見るけど、白いのは珍しい。
お湯はツルツル感の強いもので、塩分のせいか保温力がすごいです。
薪の匂いが浴室にも充満して、懐かしい匂いに気分が安らぎます。
鉱泉を自由に足せるのも、大きな魅力。全く水で薄めていないのですね。

 

浴槽そのものも白っぽい成分で厚く覆われて丸みをおびています。
千枚田の一部から掬い上げた温泉成分が右写真。
見た目よりもさらさらしており、温泉の成分が鉱物なのだなということを
改めて感じました。
ここのお風呂は一見一浴の価値有です。おすすめです。

 

宿の人に源泉の場所を教えていただき、翌日歩いて見に行きました。
宿から歩いて5分もかかりません。川のそばに湯小屋のようなものが見え、
そのすぐ横に湯だまりがありました。
昔は湯治客はここまで歩いてやってきて、みんなでこのお湯に浸かったそうです。
これは中村旅館さんの源泉なので、他の宿はまた少し違うお湯なのだとか。

 

私が宿泊した時、宿は一部改装中でした。
浴室の改装はすでに済んでおり、上記の浴室のすぐ横に、体を洗うスペースが出来ていました。
トイレや階段なども、順次改装していくようです。

ここの宿でとてもよかったのは、宿の人がこのお湯を大変誇りにしているということです。
浴室の析出物がすごい、と言うと、とても嬉しそうにお湯について話してくださいます。
特に一番お年のおばあちゃんは温泉を誉められると本当に嬉しそうで
昔の湯治の様子などを満面の笑顔で話してくださいました。
浴室に改装を加えても、成分堆積には全く手をつけておらず
あのコテコテの浴室を誇りに思っているのがよくわかります。
そのお湯を管理している人たちがそのお湯に対する愛情を示すのを見るのは
良いお湯に入るのと同じくらい、湯でたこにとっては嬉しいひと時なのでした。

 

【最終訪問】
 2005年8月

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