温泉津温泉(ゆのつおんせん)

    【交通】
     車:浜田自動車道浜田ICより国道9号線を松江方面へ約30KM。
        看板が出ているので、その通りに曲がる。
        途中民家の間の細い道を通り、その後また大きな道へ出る。
        それをさらに進んでいくと、駐車スペースがある。
        駐車スペースはそれほど大きいとは言えないので、観光シーズンは注意。悪路なし。

       マピオンでの周辺地図

    【共同浴場】
     2軒「薬師湯」「元湯」

     @薬師湯
       島根県邇摩郡温泉津町温泉津ロ7-1   0855-65-4126
       立ち寄り入浴時間 5:00〜21:00 200円 年中無休
     @元湯
       島根県邇摩郡温泉津町温泉津    0855-65-2052(長命館)
       立ち寄り入浴時間 5:00〜21:00 200円 年中無休

    【宿泊施設】
     沢山ある。

     @温泉津町観光協会公式サイト

    【泉質等】
     ナトリウムカルシウム塩化物泉。源泉温度は薬師湯で45.8度、元湯で49.9度。
     緑色のような灰色のような色で濁っており、底は全く見えない。ツルツル感を感じる。
     薬師湯は塩味、匂いなし。元湯は塩味と炭酸の味が混じった感じ。
     保温力が強く、大変よく温まる。

    【効能】
     骨筋肉系、慢性胃腸障害、糖尿病、放射線による障害など。

    【風呂の様子】
     薬師湯は小判型の浴槽が1つ。元湯は浴槽が3つに分かれており、温度差がある。
     どちらも男女別の内湯。シャワーなどの設備はなし。


「温泉津」と書いて「ゆのつ」。知らなければ読めない名前ですが
誰が見ても、温泉地なのだとわかる名前ですね。
それなりに大きな温泉街で、普通の民家と温泉宿や共同浴場が混在しています。
共同浴場の1つ、「薬師湯」。別名「震湯」と言い、地震によって湧いた温泉なのです。

 

このようなシンプルな浴室です。しかしながら、お湯はすごいものがあります。
コテコテに床を固めた温泉成分、その上をさらに流れていく溢れたお湯。
お湯の色も良く、一目見て思わず笑みがこぼれてしまいます。

 

地震で湧いたからなのか、男湯の湯出口はナマズの形。
でも成分が表面を覆ってしまって、はっきりナマズとわからないくらいになっています。
今ははっきりとしているナマズのひげも、そのうち覆われていくのでしょうね。
女湯の湯出口は、普通の円形のものでした。
とにかくよく温まるお湯で、夏場は長湯できないですが
冬はさぞかし気持ちいいことでしょう。

 

薬師湯からさらに奥に進んでいくと、元湯があります。こちらの別名は泉薬湯。
中に入ると脱衣所にパンフレットが置いてあり、「延命の泉薬湯」とあります。
医療の発達していない時代には、本当に薬の役割を果たしてくれたお湯なのでしょう。
パンフレットでもお湯の効能を多く謳っており、泉質への自信がうかがえます。

 

とても風情に溢れた浴室です。有名なので、本などでご覧になった方も多いでしょう。
向かって右の浴槽は一番温度が高く、左と真ん中は少々低め。
低目とは言っても、もともとの泉温が高いので、肌にビシビシ感じる熱さです。
浴槽にこびりついた温泉成分は厚く、内容の濃さを思わせます。
常連さんと思われるご老人曰く、湯冷めを決してしないので、冬場は本当にいいそうです。
このあたりの冬は厳しいですが、朝早くこのお湯に入って体を温めておくと
体の動きや関節の痛みが違うそうです。

 

この元湯温泉には1400年の歴史があります。
1400年前というと奈良時代でしょうか。とにかくとんでもなく古い温泉です。
太古の昔から全く涸れることなく、滾々と湧き続ける延命の湯。
一体何人の人たちが、このお湯を頼りにしてきたことでしょうか。
広島の被曝者も多く温泉津に湯治に訪れたのだそうです。
たった200円で入れる温泉街の共同湯は、中国山陰の歴史を見つめ続けて来たのです。
そしてこれからも静かに湧き続け、来た人を心まで温めてくれることだろうと思います。

 

    【最終訪問】
     2005年8月

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